イラストレーション編集部が週末に行きたい展覧会をピックアップ。今週は「ミメーシス」「TVショーの世界」「インフォダンプ」と、気になるテーマを掲げる3つの展示をご紹介します!
新型コロナウイルス感染症の対策として会場毎に注意事項が設けられています。事前に情報をお確かめの上、無理のない範囲でお出かけ下さい。
小田島等、黒川知希、塚本暁宣 「3MIMESIS」
本展のテーマ「ミメーシス」は直訳すると「模倣」の意。3人がそれぞれの視点で捉え、描き出す「ミメーシス」とは? 新作の展示やオリジナルグッズにも注目です。今週末までの開催、どうぞお見逃しなく!
〈プロフィール〉
小田島等/1972年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。95年よりアルバム・ジャケット、広告物、書籍装丁などのアートディレクションを多数手がける。阿佐ヶ谷にてギャラリーVOID運営。著作にデザイン作品集「ANONYMOUS POP」(P-vine books)等がある。
黒川知希/三重県生まれ。画家・イラストレーターとして書籍、CDジャケット、ファッションなどの分野で活動を開始。その後並行して絵画制作を始める。NANZUKAに所属。近年は、自身のプロジェクトを中心に勢力的に活動をしている。
塚本暁宣/東京を拠点に、西洋絵画やアニメーションをアイデアの源としカートゥーン調の絵画作品を制作している。油彩とキャンバスを使いクラシカルな方法で新しいポップアートの地平を模索する。
大竹彩子・笙子展「BS channel ~Black by Sister Channel~」
写真表現、ペインティング、壁画制作など多彩な活躍で脚光を浴びるアーティスト・大竹彩子さんと、テキスタイル、版画、コラージュなどさまざまな技法に挑戦する期待の新星・大竹笙子さん。4歳違いの姉妹が「TVショーの世界」をテーマに、「ブラック」をキーカラーにした初めての2人展を行います。それぞれのオリジナル作品のほか、合作を展示。姉妹だからこそ共鳴し、時に反発し、素直にぶつかり合う個性がどのような相乗効果を生むのでしょうか。ぜひご期待下さい。
大竹彩子・笙子展「BS channel ~Black by Sister Channel~」
会期: 2021年7月3日(土)~8月1日(日) *月火休
会場: パールブックショップ&ギャラリー(888ブックス)
住所: 東京都渋谷区西原2-26-5(Google Map)
時間: 13:00~19:00
〈プロフィール〉
大竹彩子/1988年宇和島生まれ。ロンドン芸術大学を卒業後、絵画、写真、壁画制作など多彩な活躍で脚光を浴びる。2020年パルコミュージアム(東京)、2021年心斎橋PARCOで大規模な個展を開催し、大きな反響を呼んだ。清里フォトアートミュージアム2020年度ヤング・ポートフォリオ展で入賞。写真表現においても評価を確実なものにしている。7月31日まで乃木坂ギャラリー・アートアンリミテッドにて個展開催中。
大竹笙子/1993年宇和島生まれ。ロンドン芸術大学テキスタイル学科卒業。日々の生活のなかに見つけたなにげない会話や光景をモチーフに、版画やドローイングなどさまざまな技法を用いて表現。文芸誌の扉絵やファッションブランドとのコラボレーションなど、活動の場を広げている。
HB FILE COMPETITION vol.31 仲條正義賞 millitsuka個展「インフォダンプ」
2020年のHB FILE COMPETITIONで受賞したイラストレーター・millitsukaさんによる個展。1度に大量の情報を与えることを意味する「インフォダンプ」が本展のテーマです。「歩けば歩くほど目の前を情報が流れていきます。それらはすべて無視することが可能です。」と語るmillitsukaさんのメッセージを、ぜひ作品を通してご覧下さい。
HB FILE COMPETITION vol.31 仲條正義賞 millitsuka個展「インフォダンプ」
会期: 2021年7月16日(金)~7月21日(水)
会場: HBギャラリー
住所: 東京都渋谷区神宮前4-5-4 原宿エノモトビル1F(Google Map)
時間: 11:00〜19:00 *最終日17:00まで
〈プロフィール〉
millitsuka(ミリツカ)/1991年生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。東京在住。デジタル、アナログの両方で鮮やかなグラデーションが特徴のイラストレーションを描く。雑誌、書籍、広告のイラストレーションを手がけるほか、個展などで精力的に作品を発表。第206回ザ・チョイス入選。HBファイルコンペvol.31 仲條正義賞。
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