「2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が開催中 板橋区立美術館で8月13日(日)まで

イタリア・ボローニャで毎年開催される児童書のイラストレーション・コンクールの入選作品を紹介する「2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が板橋区立美術館で開催中。会期は8月13日(日)まで。

 

アンナ・アパリシオ・カタラ(Anna Aparicio Català スペイン) 「ルンバねこ」

児童書専門の見本市として1964年に始まり、2023年に開催60回を迎えた「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア(以下 BCBF)」では、出版社による版権の売買のみならず、展覧会や講演会をはじめとする文化イベントも多数行われており、児童書の新たな企画を生み出す場として、世界中から大勢の関係者が集まる。

そのBCBFが主催する「ボローニャ国際絵本原画展」は、新人作家の登竜門としても知られ、世界中のイラストレーターたちが応募するコンクールだ。国籍の異なる5名の審査員は毎年入れ替わり、実験的な試みも積極的に受け入れながら、多様性を重視して選考が行われている。

近年、ボローニャ展の応募者数は増え続け、2023年の応募数は91ヵ国から過去最多の4,345件。1次・2次審査で315名のファイナリストが選出され、最終審査の結果、27ヵ国79名(組)が入選した。

寺澤智恵子(日本)「まいにちの、すてきないろいろ」

本展では、入選作品の紹介のほか、BCBFとスペインのSM出版によって2010年に設立された「ボローニャ SM出版賞」の2022年受賞者アンドレス・ロペスによる新作絵本や、BCBFが開催60回を迎えたことを記念し、これまでにボローニャ展に入選した20名のイラストレーターたちが「BCBFの風景画と肖像画」をテーマに描いた作品も展示。

さらに、2020年のボローニャ展の特別展示〈「視る」を超えて―触って「視る」ボローニャ展〉に続く、第2弾の試みとして、本年のボローニャ展入選作品の中から、5枚(各作品につき1場面ずつ)を木製の触察パネルにして紹介する。

会期中は、さまざまなワークショップやトークイベントなどのイベントも開催(要予約)。本会場での会期終了後は、兵庫・石川に巡回する。絵本表現のトレンドや今後の動向を一堂に展観出来る貴重な展覧会をぜひお見逃しなく。

マリアナ・ルイス=ジョンソン(Mariana Ruiz Johnson アルゼンチン)「ヤシ」

 


2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

会場:板橋区立美術館

〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27

TEL:03-3979-3251

会期:2023年6月24日(土)~2023年8月13日(日)

会館時間:9:30〜17:00 (入場は16:30まで)

休館日:月曜日(ただし7月17日(月曜日・祝日)は開館し、翌18日(火曜日)は休館)

入場料:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円

*土曜日は小中高校生は無料で観覧できます

*65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)

公式ウェブサイト:https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001737/4001741.html

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