「ザ・チョイス」についてお聞きする入選者インタビュー 【第6回】SHIKAさん

40年以上にわたり、イラストレーターの登竜門として『イラストレーション』で開催されているコンペティション「ザ・チョイス」。毎号異なる1人の審査員が、応募作品の中から優秀作品をチョイスすることが特徴です。年4回の全入選作品は年度賞のノミネート作品となり、年度賞の審査は4人の審査員が一堂に会して、投票制で行われます。これまでに数多くのイラストレーターがザ・チョイスから巣立っています。

本記事では、ザ・チョイスに入選された方々に、応募してみて感じたことや、入選後について、インタビューを行いました。今回で最終回です。6回目に登場するのは、第38回年度賞審査(2020年度)で大賞に輝いた、SHIKAさんです。

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SHIKA

「UNTITLED」(第217回 入選作品)

プロフィール:神奈川県生まれ。現在大阪在住。東京藝術大学油画科卒業。​東京藝術大学院油画技法材料研究室修士課程修了。2010〜2018年、ドイツの首都ベルリンに滞在。制作・展示活動を行う。帰国後、日本での活動を再開。

Web:https://www.shikartworks.com

Instagram@shikaworks

 

 

Q1

ザ・チョイスに応募したきっかけを教えてください。

はじめのきっかけは学生時代、イラストレーションに興味を持ち始めた頃です。イラストレーターになるにはどうすればいいのか調べるため、本屋で『イラストレーション』を購入した際にザ・チョイスの存在を知りました。これに入選すれば自信が付くし仕事につながるかもしれないと思い応募しました。その後ドイツで8年間過ごし、帰国してからはしばらく仕事と制作をする日々でしたが、ある程度作品がたまったので再び力試しに出してみようと思い応募しました。

 

Q2

他のコンペと感じる違いはありますか?

一番の違いは審査員が1人という所だと思います。通常コンペでは偏りがないように複数の審査員を設けバランスを取りますが、ザ・チョイスの場合は1人の審査員の方に刺されば入選出来る点が面白いと思います。また、それだけで終わらず最後に年度賞という形で審査員の方々が集合し、その年の1番を決めるのも熱いです。

 

Q3

ザ・チョイスに入選して変わったことはありますか?

お仕事が急に増えた!ということは残念ながらなかったのですが、審査員の方との出会いや、実際にお仕事をする事への実感が芽生えたりなど世界が広がりました。また、自分がやってきた事は間違えてなかったんだ、自分の絵を評価してくれる人がいるんだと安心しました。

 

Q4

ザ・チョイスからつながったお仕事、もしくは最近の印象に残っているお仕事を教えてください。

リスニングバーFACTORY(兵庫県芦屋市)のポスターイラストレーション

入選した時の審査員の佐々木俊さんがデザインを手がけた、リスニングバーFACTORY(兵庫県芦屋市)のポスターイラストレーションを描きました。年度大賞をいただき、『イラストレーション』誌上でポスターイラストレーション企画をさせていただいていた後のことでしたので、また佐々木さんとご一緒出来てうれしかったです。

 

Q5

これからザ・チョイスに応募したい人へのアドバイスをお願いします。

まだたいして仕事もしていないですし、フォロワーも少ないので何を言っても生意気になってしまいますが……。本名で応募していた学生時代も含め、過去に何度か入選させていただきましたが、いま思うと、入選する自信がある時に入選していたように思います。ということは、自信が持てる作品を描ければ入選するかもしれません。ごまかしや嘘がない、本当に自分が描きたいものが描けていれば「自信が持てる作品」が出来るのではないかと思うんですが、皆さんはいかがでしょうか……?

 


ザ・チョイス

次回の審査員:鈴木成一さん(グラフィックデザイナー)

決済ページ:準備中

 


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