いまだ収束の様子を見せない新型コロナウイルスの影響で、昨年に引き続き、中止となってしまったザ・チョイス大賞展。開催が出来ないのは残念でなりませんが、この度、新たな企画がスタートしました。
題して、〈「ザ・チョイス大賞展2021」ポスターを作ろう!〉。ザ・チョイス年度賞で大賞に輝いたSHIKAさんと、2020年度の審査員であるデザイナーの佐々木俊さんが、もし「ザ・チョイス大賞展2021」のポスターがあったとしたら……という仮定の元に、ポスターを制作します。
2人のコラボレーションによって、どんなポスターが出来上がるのでしょうか。やり取りの様子や制作過程を、Webと誌面で紹介します。
4月下旬 初めての打ち合わせ
佐々木さんとSHIKAさんの初顔合わせは、大型連休前にオンラインミーティングで行われました。ここではサイズの確認のほか、やり取りの中で、佐々木さんからは下記のようなアイデアが伝えられます。
・ポスターサイズはB2
・SHIKAさんの魅力である不穏なムードはありつつ、大賞展のめでたさを感じさせるアイテム(例えばトロフィーなど)を入れるのはどうか
・どこかに人の雰囲気があった方がいいかもしれない
ちなみに通常だと、この時点で文字の配置を伝えられることもありますが、今回その指示はありません。それは佐々木さんが多くの場合、提出されたラフを見た後に文字の配置を検討する、という順序で制作を進めているためです。
さて、これらのお題に対して、SHIKAさんはどのようなラフを考えたのでしょうか……?
5月上旬 SHIKAさんのラフが提出
予定していた締切よりも早い大型連休の最終日、SHIKAさんから渾身のラフ3案が提出されました。ラフの完成度の高さから、SHIKAさんの意気込みが伝わってくるようです。
ラフA
ラフB(パターン1)
ラフB(パターン2)
ラフC(パターン1)
ラフC(パターン2)
ここからバトンは佐々木さんへと渡され、文字の配置を検討した後、改めてSHIKAさんへフィードバックが行われます。果たして、SHIKAさんが提出した3案のうち、採用されたのはどの案なのでしょうか。
後編では、ラフに対する佐々木さんのディレクション、それを受けて描かれたSHIKAさんの作品を紹介予定です。
また7月16日(金)発売の『illustration』No.231では、佐々木さんがデザインした完成版のポスターのほか、これまでのやり取りを改めて掲載します。こちらもぜひお楽しみに!
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