「夢二デザイン1910-1930  ー千代紙から、銀座千疋屋の図案までー」が開催中

『若草』表紙

センチメンタルな画風の美人画などを描き、大正ロマンを代表する画家・詩人として知られる竹久夢二。その展覧会「夢二デザイン1910-1930  ー千代紙から、銀座千疋屋の図案までー」が文京区にある竹久夢二美術館で開催されている。会期は6月6日(日)まで。

約100年前の日本で“かわいい”というキャッチコピーを使用し、自らデザインしたグッズを売り出した夢二。伝統と近代、和と洋の美術様式を交差させて、暮らしに身近な日用品から商業図案まで、洗練されたデザインを幅広く展開した。

01千代紙「蔓草」
『fruits』11月号 表紙

同展では、1910年から1930年の間に夢二が手がけた千代紙、絵封筒、楽譜表紙、本の装幀、双六、ポスター、レタリング、75冊手がけた雑誌表紙『若草』や、銀座千疋屋が発行した月刊小冊子『fruits』のための図案などを展示紹介し、グラフィックデザインの先駆けとも言える夢二の美の世界を考察する。

「雛によする展覧会」ポスター
夏姿

また、近年注目度の高い小林かいちをはじめ、武井武雄、恩地孝四郎、橋口五葉、津田青楓、杉浦非水など夢二と同世代のデザインも合わせて楽しむことが出来る。

作品総数は約280点。いまなお古びることのない、竹久夢二のデザインの世界をぜひ堪能して欲しい。

セノオ楽譜「薔薇は散り行く」

 

<プロフィール>

たけひさゆめじ/センチメンタルな画風の<夢二式美人>作品をはじめ、恋多く、旅も重ねて大正ロマンを象徴する存在として広く知られる。明治・大正期に発表した数々のイラストレーションをはじめ、日本画・水彩画・油彩画・木版画。さらにデザイン分野の作品を手がけ、さらに詩、童話の創作にも才能を発揮し、詩画を融合させた芸術を開花させた。


「夢二デザイン1910-1930  ー千代紙から、銀座千疋屋の図案までー」

会期:2021年2月11日(木・祝)~6月6日(日)

会場:竹久夢二美術館

住所:〒113-0032 東京都文京区弥生2-4-2

開館時間:10:30~16:30(入館は16時まで)

料金:一般1000円/大学・高校生900円/中・小学生500円 ※弥生美術館と二館合わせてご覧頂けます。

休館日:月・火曜日

※2月23日(火・祝)、5月3日(月・祝)、5月4日(火・祝)は開館。2月24日(水)休館。

※新型コロナウイルスの影響により。会期、休館日が変更になる場合があります。

Webサイト:http://www.yayoi-yumeji-museum.jp

 

 

 


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