「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」が世田谷文学館でスタート 4月12日(土)から

 

1989年に掲載を開始し、今日まで熱狂的な人気を誇る「攻殻機動隊」の作者・士郎正宗さんの展覧会「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」が、世田谷文学館で2025年4月12日(土)より8月17日(日)まで開催される。

士郎さんは、1985年にSF漫画「アップルシード」でメジャーデビュー、1989年に「攻殻機動隊」の連載をスタートする。1980~90年代当時はまだ世に浸透していなかった先端技術を独自の感覚で取り入れた、情報化社会の現代を予見しているかのような世界観は、多くの人たちを魅了してきた。

細部まで描きこまれた絵、膨大な情報で組まれたプロット、〈欄外〉にまで及ぶ作家の言葉が、作品に熱量を持たせると共に、読む人の想像力をかきたてる。哲学的な探求が織り込まれるその世界観に、漫画、SF文学、映画などの多くのクリエイターたちに大きな影響を与え続けている。

『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』カバー
©士郎正宗/講談社
「アップルシード」第1巻予告ポスター
©士郎正宗/青心社

本展では、士郎さんの代表作の一つである「攻殻機動隊」を中心に、初期作品「ブラックマジック」から「アップルシード」、「ドミニオン」、「仙術超攻殻オリオン」、そして現在に至るまでの軌跡を、アナログ原稿、デジタル出力原稿で辿ると共に、作家の蔵書やコメントもふんだんに紹介し、「士郎正宗」のパーソナルな部分にも迫る。

また多数のオリジナルグッズや、ブランドコラボグッズを展開するほか、CLAMPさん、大暮維人さん、イリヤ・クブシノブさん、河村康輔さんなど、 豪華アーティストが士郎作品を描いたコラボレーション作品の展示も。

開館30周年を迎える世田谷文学館が、これまで取り組んできた〈漫画〉〈SF〉展示の集大成となる、士郎さん初の大規模展覧会。ファンは必見の本展をぜひお見逃しなく。

東芝映像ソフト『ドミニオンACT.1 犯罪軍団』ビデオパッケージ
©士郎正宗/青心社・ユーメックス
「ヤングマガジン海賊版」1989年5月号本文(攻殻機動隊)
Ⓒ士郎正宗/講談社
「ヤングマガジン」1995年 No.49 本文扉(攻殻機動隊)
Ⓒ士郎正宗/講談社
<プロフィール>
士郎正宗/兵庫県生まれ。漫画家・イラストレーター。1980年にマンガやイラストの分野で活躍開始、1985年に「アップルシード」で商業デビュー。1989年に代表作「攻殻機動隊」の連載を開始。アニメ作品「ブラックマジックMー66」には共同監督として参加している。そのほか、ゲームや画集などさまざまな制作分野で活躍。

 


士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~

会期:2025年4月12日(土)〜2025年8月17日(日)

※4月12・13日はオンラインチケットのみ販売(当日券は販売しません)
オンラインチケットをご利用ください。混雑時は入場制限あり

会場:世田谷文学館 2階展示室

住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10

時間:10:00〜18:00(入場、ミュージアムショップの営業は17:30まで)

休館日:月曜日および5月7日(水)、7月22日(火)、8月12日(火)。※ただし5月5日(月・祝)、7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)は開館

観覧料:一般1,500(1,200)円/65歳以上・大学・高校生900(720)円/小・中学生450(360)円/障害者手帳をお持ちの方750(600)円(但、大学生以下は無料)
*( )は団体割引[20人以上]・「せたがやアーツカード」割引料金で当日券のみのお取り扱いです。

オンラインチケットサイト:https://eplus.jp/setabun2025shirow-ex

公式Webサイト:https://www.shirow-masamune-ex.jp


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