「つくる・つながる・ポール・コックス展」2021年11月20日(土)より板橋区立美術館で開催

フランスを中心に世界で活躍するアーティスト、ポール・コックスさんによる大規模展覧会「つくる・つながる・ポール・コックス展」が板橋区立美術館で開催される。会期は2021年11月20日(土)から2022年1月10日(月祝)まで。

絵画、グラフィックデザイン、舞台美術をはじめ、多くの分野で才能を発揮し、日本でも大手企業の広告や絵本などの仕事をとおして幅広いファンを得ているコックスさん。その作品は、鮮やかな色使いと軽やかな線が親しみを感じさせる一方で、豊かな読書に基づく教養と、知的な遊び心にも満ちている。

ポール・コックス「ナンシー オペラ座ポスター」(1998-99年)

本展では、近年力を入れて取り組んでいる風景画の連作や、劇場ポスターなどのグラフィックデザイン、絵本の仕事を含む、多数の作品や資料を展示。さらに日本での開催に合わせて制作された、参加型インスタレーション「えひらがな」も見どころとなっている。言葉とイメージの関係性をテーマにした表現が得意なコックスさんらしい、アイデアに満ちた展示に注目だ。

ポール・コックス「レ・ボー=ド=プロヴァンスの庭」(2021年)
ポール・コックス「ローラースケープ」(クリエイションギャラリーG8、2015年)

また今回の展覧会は、新型コロナウイルスの影響で海外との往来が難しい中、オンラインでの会議を重ねながら準備が進められたきた。イラストレーションNo.232では、本展がどのように作り上げられているのかを追った企画記事〈「つくる・つながる・ポール・コックス展」が出来るまで〉を掲載。展覧会準備の過程からもコックスさんの制作への姿勢が垣間見える。

作品を作ることによって、人々がつながっていくことが出来る、というコックスさんからのポジティブなメッセージを体感しに、ぜひ会場へ足を運びたい。

『イラストレーション』No.232 「つくる・つながる・ポール・コックス展」が出来るまで

 

〈プロフィール〉ポール・コックス(Paul Cox)/1959年パリ生まれ。絵画、グラフィックデザイン、イラストレーション、絵本、舞台美術など、フランスを中心に国際的に活動している。風景画の展覧会や、ポスターなどグラフィックデザインの展覧会を各地で開催し、パリのポンピドゥー・センターなどでは参加型の大型インスタレーションも発表。劇場の仕事も多く、1990年代からフランス各地の劇場のポスターをデザインするほか、舞台装飾や衣装を手がけることもある。

 


「つくる・つながる・ポール・コックス展」

会期:2021年11月20日(土)〜2022年1月10日(月祝)

会場:板橋区立美術館

住所:東京都板橋区赤塚5-34-27

時間:9:30〜17:00 *入館は16:30まで

休館:月曜日(ただし1月10日は祝日のため開館)/12月29日~1月3日

入場料:一般650円/高校・大学生450円/小・中学生200円

*土曜日は小中高校生は無料で観覧出来ます

*65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)

Webサイト:https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001473/4001477.html

 


『イラストレーション』No.232

巻頭ではイラストレーターの長崎訓子さんを約40ページにわたって特集。第2特集「風景を描く」では、ケッソクヒデキさん、shunshunさん、大久保つぐみさん、dannyさんをご紹介します。


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