イラストレーション編集部の本 8月発売の最新刊

8月は、イラストレーション編集部から3冊の書籍・ムックが発売となりました。

個性あふれるキャラクターを描く作家を紹介する『キャラクターファイル2020-21』、独自の世界観で注目を集める画家イケガミヨリユキさんの2冊目となる作品集『イケガミヨリユキ作品集』、『スイミー』などの作品を遺したレオ・レオーニの人生の軌跡を追う『だれも知らないレオ・レオーニ』

編集担当に各書籍の見どころを聞きました。気になるものがあれば、ぜひ手に取ってチェックしてみて下さい!


『キャラクターファイル2020-21』

イラストレーターが生み出す、個性豊かなキャラクターたち

SNSなどを通じて自己発信が当たり前になったいま、キャラクターという存在の自由度がどんどん広がり、日々新たな可能性が生まれています。掲載されているのは、イラストレーター192人が生み出す個性豊かなキャラクターたち。

また巻頭特集の「SHOW CASE」では、注目の作家17名を取り上げています。イラストレーターの略歴・連絡先・Webサイトなどの情報も掲載しているため、検索ツールとしての価値ある1冊です。

 

<編集担当から一言>

『キャラクターファイル』を編集しているなかで、企業や場所、商品や書籍などの魅力を素敵にわかりやすく伝えることはもちろん、私たちの気持ちを日々勇気付けたり、ほっとさせてくれるのもキャラクターの大きな魅力だとますます感じています。仕事、そして自分の生活の相棒になるような、魅力的で心強いキャラクターをぜひ本書で探してみて下さい!

表紙の心踊るかわいいイラストレーションは中村美遥さん、楽しい音が鳴るようなデザインとアートディレクションは川名潤さんによるものです。巻頭特集「SHOW CASE」も素敵な方々がご登場くださっていますので、丸ごと楽しんでいただけるとうれしいです。

▶︎ 『キャラクターファイル2020-21』

 


『イケガミヨリユキ作品集』

2020年8月31日発売/B5変型判 132ページ/定価:本体2,500円+税

イケガミヨリユキさんの作品を100点以上収録した本格的作品集

日本をはじめ、アジア地域を中心に人気を集める画家イケガミヨリユキさん。イケガミさんにとって、2冊目の作品集となる本作は、前作の『PETALS』以降に描いた作品を中心に、100点以上を一挙に収録しています。掲載作品の多くはアナログ画材で描いたものですが、一部には、イケガミさんがSNSなどで発表したデジタル作品も。夢のなかにいるような世界観、キュートにデフォルメされたキャラクターなど、イケガミさん独自の魅力あふれる世界観をぜひ堪能して下さい。

 

<編集担当から一言>

本作品集にはイケガミさんが近年個展などで発表してきた作品と、SNSで描かれたデジタル作品を収録しています。全く異なる2つの世界を見ることで、作家が持つ世界観の広さが伝わればと考えています。

また今回は装丁にもこだわりました。美しい青で縁取られた真ん中にイケガミさんの作品が飾ってあるような表紙にするというコンセプトのもと、箔押しや空押し加工を施しています。青は元々特色で刷る予定でしたが最終的にはC100になりました。これは偶然が重なったことが理由なのですが、こういうハプニングも本作りの面白さだと感じています。

▶︎ イケガミヨリユキ作品集』

 


『だれも知らないレオ・レオーニ』

2020年8月31日発売/A5判 224ページ/定価:本体2,500円+税

「レオ・レオーニ」を知っていますか?

『あおくんときいろちゃん』『スイミー』『フレデリック』などの絵本でだれもが知っている絵本作家、レオ・レオーニ。 意外にも絵本制作のはじまりは49歳と、早くはありません。彼の人生を紐解くと、さまざまな事実が浮かび上がります。グラフィックデザイナー、アートディレクターとして大成した過去、戦争や人種や性別による差別に反対し、平和を訴え、政治的な活動に参加する一面……。彼が生涯模索した「アーティスト」の姿とは、一体どんなものだったのでしょうか。

 

<編集担当から一言>

この本は生前のレオーニ氏と交流のあった著者の森泉文美さんと松岡希代子さんの並々ならぬ情熱と知見と、長きにわたる調査と研究(と、氏の関係各位の方々のご協力)によって生まれました。1人の作家の創作活動や人生の全貌を追うことは決して容易ではありません(泣く泣く収録しきれなかった、お二人の数万字の論考、大量のメモや調査資料を思うと少し悔しくもありますが、レオーニ氏の研究はこれで終わりではないと思うとワクワクします)。

ともあれ、本書はこれまで「だれも知らなかった」レオーニ氏の創作と、それに向かう姿勢が密に詰まった1冊です。「ものを作ることは、自分の考えを表現することに等しい」と言い切る氏の、「ものを作ること」に対する信仰にも似た情熱やポリシーに心を揺さぶられること多々! ブックデザインを手がけて下さった守屋史世さんもその思いを十二分に汲んで下さっています。最後になりましたが、東京都の板橋区立美術館で10月24日(土)から開催される同名の展覧会にもお近くの方はぜひ足を運んでみて下さい。

▶︎ 『だれも知らないレオ・レオーニ』

 


 


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