和田誠さんへのオマージュイラストレーション(第4回・及川賢治さん)

イラストレーションの世界に大きな足跡を残した和田誠さん。『イラストレーション』No.226では特集「和田誠」として、代表的な作品や親交のあった方々からの寄稿をとおして、多岐にわたる和田さんの仕事を振り返りました。

本記事ではその特集のなかから、親交のあったイラストレーターが和田さんに向けて描いたオマージュ作品を1点ずつご紹介します。それぞれの作品にこめられた和田さんへの想いとは……? 第4回は及川賢治さんの作品です。

(連載のまとめはこちらから)

 

 

及川賢治さんから和田誠さんへのオマージュイラストレーション

 

 いつかの時代のどこかのだれかが描いたような、何だか懐かしくて、それでいて趣味のよいイラストレーションが描ければ僕は満足です。でもそれって考えてみると和田誠さんなんじゃないかと思えてくるのです。線画も、ポスターカラーを使ったタッチも、色指定の色合いも全てに抑制が効いていて、こちらにはみ出してこない。アイデアとか面白さが仕事の中にすんなり収まっている。憧れる。

 

 

<プロフィール>

及川賢治(100%ORANGE)/及川賢治と竹内繭子の2人によるユニット。イラストレーション、絵本、漫画、アニメーションなど、幅広い領域で活躍する。イラストレーションに「新潮文庫 Yonda?」(新潮社)、絵本に『ぶぅさんのブー』(福音館書店)、漫画に『SUNAO SUNAO』(平凡社)などがある。現在本誌にて「ひげぼうや」を連載中。

 


本記事は『イラストレーション』No.226の内容を本Webサイト用に調整・再録したものです。記載している内容は出版当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承下さい。

 

『イラストレーション』No.226では、2019年10月に逝去されたイラストレーター・グラフィックデザイナー和田誠さんを80ページにわたって特集しています。代表的な仕事の紹介はもちろん、親交のあった方々からの寄稿、オマージュイラストなど盛りだくさんの内容です。


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