イラストレーションの世界に大きな足跡を残した和田誠さん。『イラストレーション』No.226では特集「和田誠」として、代表的な作品や親交のあった方々からの寄稿をとおして、多岐にわたる和田さんの仕事を振り返りました。
本記事ではその特集のなかから、親交のあったイラストレーターが和田さんに向けて描いたオマージュ作品を1点ずつご紹介します。それぞれの作品にこめられた和田さんへの想いとは……? 第2回は本秀康さんの作品です。
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本秀康さんから和田誠さんへのオマージュイラストレーション
和田誠さんの絵が大好きで、若い頃はよく模写などしたものです。和田さん風の絵柄で仕事をしていた時期もありました。それではいけないと、和田さんの絵に似ない努力をしていまの画風にたどり着いたようなところもあります。和田さんとは幾度か食事の席をご一緒していますが、憧れが強すぎてファンだとは言えずじまいだったし、そういえば絵の話をしたことさえもなかったように思います。
以前、僕の〈レコスケくん〉を和田さんが描いてくれたことがありました。僕のバイブルである和田さんの著書『倫敦巴里』の精神にのっとり、今回は久々に和田さんの絵を贋作してみました。
<プロフィール>
本秀康/1969年京都府生まれ。1990年よりイラストレーター、漫画家。2014年には7inchレコード専門レーベル「雷音レコード」を立ち上げる。主な著作に『MUSIC BOOK』(Pヴァイン)、『あげものブルース』(亜紀書房)、『たのしい人生完全版』(青林工藝舎)、『レコスケくん』(ミュージック・マガジン)、『ワイルドマウンテン』(小学館)、『まじかるきのこさん』(イースト・プレス)など。
本記事は『イラストレーション』No.226の内容を本Webサイト用に調整・再録したものです。記載している内容は出版当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承下さい。
『イラストレーション』No.226では、2019年10月に逝去されたイラストレーター・グラフィックデザイナー和田誠さんを80ページにわたって特集しています。代表的な仕事の紹介はもちろん、親交のあった方々からの寄稿、オマージュイラストなど盛りだくさんの内容です。