ディズニー100周年記念! UTGP2023大賞の森田博之さんにインタビュー

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「Tシャツを一つのキャンバスととらえ、誰もが自由な発想で表現できるコンペティション」として2005年にスタートしたUTGP(UTグランプリ)。本年は、ディズニー創立100周年を祝し、「UTGP2023 : MAGIC FOR ALL」と題して「ディズニー」、「マーベル」、「ピクサー」、「 スター・ウォーズ™」の4部門をテーマにデザインが募集された。

応募総数10,456点の中から大賞に選ばれたのは、イラストレーターの森田博之さんの作品。5月頭に開催された授賞式に参加した森田さんに、受賞の喜びと、作品についてのお話を伺った。

受賞作がデザインされたTシャツは全13種類。暑い日にはさらりと1枚で、涼しい日には上着の下に、ぜひ日々のお供となる1枚を探してみて欲しい。

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◎森田博之さんインタビュー

 

──応募のきっかけを教えてください。

SNSで偶然見付けました。応募の段階で分かっていたのは、「ディズニー」、「ピクサー」、「マーベル」、「スター・ウォーズ™」の4つのテーマがあって、それぞれ5点まで自分が好きなものを描いて出せるということだけでした。応募料もかからなかったので、「そのキャラクターを好きだから描いた」ものを誰でも応募出来る感じがいいなと思って、挑戦してみようかなと。

 

──森田さんはマーベルのヒーロー「ウルヴァリン」を描かれていますが、テーマやモチーフの作品を選んだのにはどんな理由があったのでしょうか?

僕が今回使ったタッチで、一番強みを出せるのが「マーベル」だったんです。アクションとかスピードとか、自分のイラストレーションのいいところを存分に見せられるなっていう思いがありました。

キャラクターに関しては、自分の中で一番頭に残っているものを選びました。ディズニーのキャラクターたちって、めちゃくちゃイメージが強いじゃないですか。それを見ながら描いたら、もともとキャラクターが持っている個性の強さに負けちゃいますよね。それでお手本を見ずに描こうとした時に、頭の中に一番はっきりとイメージが残っていたのが「ウルヴァリン」だったんです。そのほかには「アイアンマン」や「スパイダーマン」などを描いた記憶があります。

イメージだけで描いているから、よく確かめたらおかしなところもいっぱいあるんですけど、多少間違っていてもそれはイラストレーションとしての味かなって。ファンアートは見ながら描いた方が正確ではあるんですけど、想像の中で描いた方が自分のタッチにキャラクターが寄ってきてくれるような気がします。今回は、自分のタッチで描けたということが、“僕が描く意味がある”ということにつながったんじゃないでしょうか。

授賞式での様子 ©Disney ©Disney/Pixar
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──ディズニー本社で行われた授賞式の様子をお聞かせいただけますか?

授賞式はね……緊張しました(笑)。今回アメリカのディズニー本社へ行ったのが僕だけだったので……。実際に現地に着くまでそのことを知らなかったので驚きました。

当日は、最初にディズニースタジオの会社見学ツアーみたいなのがあって、そのあと移動して別会場での授賞式に出席しました。授賞式では、ミッキーのトロフィーと現役のアニメーターの方が描いた「ウルヴァリン」の原画をもらいました。キャラクターは何がいいですか? って事前に聞かれてリクエストしました。家宝です。

 

──アメリカ滞在中の印象深かった出来事などはありますか?

まずは入国審査に引っかかったことでしょうか(笑)。空港から何からスケールが全部大きくて、ちょっとそこまで行くにもものすごく時間がかかった印象でした。食べ物や飲み物も、大きいし色も派手で、アメリカだなーと。

人はすごく親切で、スーパーでレジのやり方を教えてくれた人がいたり、ディズニーランドでも1人で列に並んでたら「乗りたいの? カモン!」って言われて知らない3人組とアトラクションに乗ったり……。いろんな人がいて、いろいろなハプニングも起きましたけど、アメリカに行けたということ自体にすごく価値があったなと思います。

ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークの様子(森田さん撮影)
「スター・ウォーズ™」の街並みを再現したエリア「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」(森田さん撮影)

 

──「UTGP」に応募してみて、いかがでしたか。

ウェブから誰でも応募出来て応募料もかからないコンペだったので、通常のコンペと違って、肩肘張らずに気楽に挑戦出来る感じが新鮮でしたし、国籍も年齢も性別も関係ないフラットな状態で選んでもらったのかなと思うとうれしかったです。そして何より、いま現在ディズニーで作品を作っている方々に自分の作品を見てもらえたということが大きな喜びでした。

それから、今回使ったタッチは10年ぶりくらいに引っ張り出してきたものだったんですけど、ここでいずれかの賞に入らなかったら今後使うのはやめようと思っていたんです。だからこうして大賞をもらって、本当に出してよかったなって思いますし、ここぞという時にちょっと無理してでも挑戦するということの大切さも感じました。

応募するにあたっては、自分の絵をよりたくさんの人に見てもらいたいという思いが一番にありました。ユニクロのTシャツって、誰が描いたかいうよりかはデザインを気に入って買うものだと思うので、僕のことを知らない人がこの絵を気に入ってTシャツを手に取ってくれたなら、それが一番うれしいなって思います。

 

 

森田博之 MORITA Hiroyuki

大阪府出身、東京都在住。大阪デザイナー専門学校卒業後、デザイン会社を経て、イラストレーターへ。ポスターをはじめとする広告物、雑誌、CDジャケット、Tシャツなど幅広い分野で活動。

Instagram@8morita8

 


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