
アーティスト・空山基さんによる過去最大規模の回顧展「SORAYAMA 光・透明・反射 ーTOKYOー」が、2026年5月31日(日)まで東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOで開催されている。
人体と機械の美を追求した作品で、国内外で伝説的な存在となっている空山さん。1978年に初めて発表したロボット表現を源流とし、1983年の同名書籍の刊行を通じてその名を知らしめた「セクシーロボット」シリーズでは、女性の人体美をロボットに取り込んだ表現によって、その後のロボットイメージ形成に大きな影響を与えた。
本展は、1970年代後半から現在までの代表作を通じて、空山さんが築き上げてきた芸術的進化と創作の歩みを総観できる、まさに集大成といえる空山さんにとって過去最大の回顧展だ。
圧巻のキャンバス作品の数々



<The Gallery ギャラリー>
会場に入ると目に飛び込むのは、空山さんが近年取り組んでいる圧巻の大型作品の数々だ。空山さんは常々、自身の作品のコンセプトを「光」「透明」「反射」だと語ってきた。絵の具という制限された素材を駆使して、光を描くという挑戦を繰り返してきた軌跡を多数の作品をとおして見ていく。

息を飲むほど美しく迫力のある作品の数々。ぜひ近寄ってみたり離れてみたりして、そのテクニックをじっくりと観察してほしい。
想像を超える新作インスタレーションと立体作品


さまざまなインスタレーションと立体作品も本展の見どころだ。<Space Traveler スペーストラベラー>は、空山さんの代表的な作品モチーフ<Space Traveler>を上下の鏡に映し込み、無限に反射させることで立体的に展開したインスタレーション作品。そして本展では、それが宇宙空間を漂う姿を映像化した作品も。透明な宇宙船の内部に入り込み、空山さんの旅に伴走するような没入体験はここでしか味わえない贅沢な時間だ。


<Mirror Maze ミラーメイズ>
鏡面で覆われたショーケースの中に彫刻を収め、その像を無限に反射させることで、視覚的な迷宮を生み出すインスタレーション。


<Aquarium アクアリウム>
水槽型のインスタレーション。水槽の中を泳ぐのは、1980年代より海洋への関心を作品に投影し、数多くのロボティック・フィッシュを描いてきた空山さんが「最もセクシーな魚」と評するサメの彫刻だ。深い青色が印象的な空間が広がるスペースで未知のアクアリウム体験を味わえる。


<Thesmophoria テスモフォリア>
空山さんが過去10年間に制作した立体作品を展示する<テスモフォリア>。ここでは、「光と反射」を実装した身体美を追求する空山さんの挑戦が見て取れる。まるで近未来や異世界の美術館に居るようだ。

©Shirow Masamune / KODANSHA
SF漫画『攻殻機動隊』(士郎正宗 作)に登場する全身義体(サイボーグ)の草薙素子にインスパイアされた新作 。


<Archive Room アーカイブルーム>
空山さんが手がけてきた数々の国際的コラボレーションがアーカイブとして収められたアーカイブルーム。世界の著名ブランドやミュージシャンと展開した仕事の成果が並ぶ。

「SORAYAMA 光・透明・反射 ーTOKYOー」
展示風景 CREATIVE MUSEUM TOKYO、2026年
また、空山さんの仕事をはじめとした原画を特集する特別展示室<Pink Tea Room ピンクティールーム>や、恐竜シリーズから<TREX ティーレックス>をSONYの最新技術を用いて映像化したインスタレーションも。

展覧会オリジナルアイテムをはじめとした、バリエーションに富んだグッズの数々も見逃せない。空山さんによるSORAYAMAフォントのアルファベットやロゴをはじめ、代表的な作品群やピクセルシリーズをモチーフとしたワッペンなど世界にひとつだけのオリジナルカスタムを楽しめるグッズも。
空山さんが「来てください。楽しんでください。十分それだけの価値はあります」と語る本展。ただ作品を飾るのではなく、空間全体が鑑賞者を空山さんの作品世界に招き入れる装置となった、まさにエンターテイメントといえる展覧会だ。約半世紀にわたる空山さんの制作の軌跡を、その世界を追体験しながら確かめてほしい。
SORAYAMA 光・透明・反射 ーTOKYOー
会期:2026年3月14日(土)~5月31日(日)*会期中無休
会場:CREATIVE MUSEUM TOKYO
〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 6階
開館時間:10:00〜18:00
*金、土および祝前日、GW4月28日(火)~5月6日(水)および5月31日(日)は 10:00~20:00
*最終入場は閉館30分前
入場料:一般2,500円、高校・大学生・専門生1,800、高校生1,500円、中・小学生1000円、未就学児無料
*障がい者手帳とチケットをお持ちのお客様1名を介助するために、18歳以上の方1名が「介助者」として、無料同伴入場することができます。
展覧会公式ウェブサイト:https://sorayama2026.jp







