これから始める「NFTアート」第1回 “「NFTアート」って何ですか?” part.2

 

2021年に急速に世間に広まった「NFTアート」。しかし、その言葉を耳にしたことはあっても、具体的に何を指すのかよく分からず戸惑っている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、国内最大級のNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の担当者に、気になる質問を率直にぶつけてみました。

ill:ニシワキタダシ/協力:Adam byGMO

(連載のまとめはこちらから)

 


国内外のNFTマーケットプレイスで購入することが出来ます。よく知られている「OpenSea(オープンシー)」は、海外のマーケットプレイスです。国内にもさまざまなサービスがありますが、私たちが運営する「Adam byGMO」は、アートやイラストレーションのほか、音楽、トレーディングカードなど、豊富なコンテンツを扱っています。また、サイトは英語にも対応しているため海外の方にもアプローチが可能で、実際にアメリカや中国の方が購入された例も多数あります。

 

特長は大きく3つあります。

1つ目は、暗号資産がなくても「NFTアート」を購入出来る点です。NFTアートは基本的に「イーサリアム」をはじめとした暗号資産を使って売買されることが多いのですが、そのためには、取引所で暗号資産を購入し、オンラインのお財布である「MetaMask(メタマスク)」を設定し……と、初めての方にとっては少し複雑な手順を踏まなければいけません。ですが、「Adam byGMO」ではクレジットカードや銀行振込でも「NFTアート」の購入が可能なため、暗号資産に慣れていない方も簡単に購入出来ます。その間口の広さは、出品者にとってのメリットにもなっています。

2つ目は、「審査制」です。海外のマーケットプレイスには、審査なしでアイテムを出品出来る場所もあり、盗用されたNFT作品が購入される例も頻発しているようです。「Adam byGMO」では購入者に不利益を生じさせないよう、すべての出品者に対して事前審査を行い、著作権侵害がないかなどを確認しています。また、ガイドラインも定めて公序良俗に反する作品を流通させないようにするなど、購入者にとっても出品者にとっても、安心した仕組みづくりを行っています。

3つ目は、分かりやすいサイトデザインです。海外のWebサイトですと、操作が難しく感じるデザインのものも多いのですが、「Adam byGMO」ではシンプルで分かりやすい構造を意識しています。すでに私たちの生活に溶けこんでいるようなサイトデザインで、より気軽に「NFTアート」に触れて頂けます。

 

jpegやPSD、mp4など一般的に使用されているデータ形式であれば、特に必要はありません。作品さえ用意して頂ければ、「NFTアート」として流通させることが出来ます。

 

どんな人にも気軽にチャレンジして欲しいです。私たちは、アーティストや作家のみなさんが創作を続けていく手助けをしたい、という気持ちでマーケットプレイスを運営しています。いままで収益化が難しかったデジタルアートですが、「NFTアート」として販売することが出来れば、創作を続けていくための収益の柱の1つになり得ると思います。「NFTアート」は投機的に購入されている例もあり、「少し怖い」「よく分からなくて、とっつきにくい」といったネガティブなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、あまり気負わずに、まずは1度挑戦してみてもらえるとうれしいです。

 

 

◎教えてくれたのは……

林智美さん

2019年4月、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社入社。電子認証・印鑑事業にて営業・営業企画・マーケティングに従事。2021年10月より現職(GMOアダム株式会社)。営業活動(NFT出品サポート)、広報業務に携わる。

 


本記事は『illustration』No.234の内容をウェブサイト用に調整・再録したものです。記載している内容は出版当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

 

本企画が掲載されている『illustration』No.234では、イケガミヨリユキさんと大桃洋祐さんのお2人の活動を、40Pにわたって特集しています。

 


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