イラストレーションを描く上で重要な“描く道具”。使い心地のよさや思い入れがあり欠かせない愛用品を、誰しも持っているのではないでしょうか。連載「イラストレーターの愛用品」では、イラストレーターの方々に日頃使っているお気に入りの道具を教えていただきます。第3回は、『イラストレーション』No.235で特集した、緻密な描写でイラストレーションやマンガを制作する中村一般さんです。
(連載のまとめはこちらから)
中村一般さんの愛用品
主にイラスト・漫画の線画(特に背景)を描くときに使います。
細口ボールペンには個性があります。例えば、同じ0.3mm表記のボールペンでも、メーカーによっては0.3mmではないことがあります。HITECは安定して細く、くっきりとした線が弾けるので愛用しています。
また、私は筆圧がとても強いのですが、0.03〜0.05のミリペンなどを使うと、ペン先を折ったり潰したりしてしまいます。その点、HITECはペン先が丈夫なので、細く線をかけます。
インクの出が悪くなった際、私は芯を出して吹き矢のように息を吹きこんでいます。強く吹きすぎるとインクが垂れることがありますので、自己責任の上お試しください。
他によく使うボールペンは、「ユニボールシグノ 0.28mm」。質感が好きなのは無印良品の「サラサラ描けるゲルインキボールペンノック式0.5mm」です。ペン先が丈夫です。(中村一般)
中村一般さんの初単行本が発売されます
ページ数:176ページ
ウェブメディア「路草」で連載中の「ゆうれい犬と街散歩」が待望のコミック化! 「私」とゆうれい犬の「ハナちゃん」が大好きな街や行ってみたかった場所に気の向くままにおもむく、お散歩ダイアローグ。単行本だけの描き下ろしが10ページ以上収録されています。
〈プロフィール〉
中村一般/イラストレーター。1995年生まれ、東京在住。女子美術大学ヴイジュアルデザイン専攻卒業。イラストレーション青山塾修了。書籍装画ほか、マンガなども手がける。