編集部ピックアップ！　今週末に行きたい展覧会11月５日（土）～11月６日（日）

イラストレーション編集部が週末に行きたい展覧会をピックアップ。東京・京都で開催中の気になる展覧会をご紹介します！　いずれも会期終了が迫っていますので、お見逃しなく！

新型コロナウイルス感染症の対策として会場毎に注意事項が設けられています。事前に情報をお確かめの上、無理のない範囲でお出かけください。

さわともか 個展「ハロー」

イラストレーター・さわともかさんの、東京では初の個展が、PARK GALLERYで今週末まで開催中。思わずクスリとしてしまう、少し不思議な世界で、いまにも「ハロー」と笑顔で手を振ってくれそうな、ゆかいなキャラクターたちがお出迎えしてくれます。大阪・京都で発表された過去の作品から描き下ろしの新作まで、たくさんの作品が並びます。心がフワッと軽くなる、さわさんワールドをぜひお楽しみください。

〈プロフィール〉

さわともか／1994年生まれ。イラストレーター。日常で感じたことや体験したことなどをイラストレーションとして表現しています。

須藤はる奈 個展「MAGIC GONE２」

主にモノクロームの人物像を、ファッションやストーリー、表情を重視して描く須藤はる奈さん。JR東京駅構内にあるVINYL GALLERYで、２人の女の子を題材に描いた「Magic Gone」シリーズをテーマとした個展が開催中です。「Magic Gone」とは魔法がなくなってしまったことを意味し、 全能感や衝動が過ぎ去った後も彼女たちの生活は続いていくことを暗示しているのだそう。本展では、その２人のストーリーをさらに掘り下げ、いくつかのシーンを描いた原画が展示・販売されます。須藤さんの描く自分らしく生きる、力強い女の子たちの世界にご注目ください。

〈プロフィール〉

須藤はる奈／主にモノクロームの人物像を、ファッションやストーリー、表情を重視して描いています。
私が考えるのは、これまで他者視点で多く語られてきた「女の子」のアイコンを自らの文脈や解釈で纏う人のことであり、 その上で好きに生きていくやり方についてです。

書籍装画、絵本、広告などの分野で活動するイラストレーター・布川愛子さんの３年ぶりの個展が、メリーゴーランドKYOTOで開催中です。タイトルの「Amulet（お守り）」には作品たちが小さなお守りのような存在になったらいいな、という作家の思いがこめられており、会場にはこれまでに描かれた動物や植物などをモチーフとした原画が並びます。また、新作絵本『ふゆのコートをつくりに』（文：石井睦美 ブロンズ新社）の原画の一部と、額縁作家「額縁百合山」さんと共同制作した作品を見ることが出来る貴重な機会でもあります。いろいろと不安の尽きない日々だからこそ、ほっとうれしい時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

〈プロフィール〉

布川愛子／1980年生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。書籍装画、絵本、広告等で活動。著書に絵を担当した絵本『あきのセーターをつくりに』『はるのワンピースをつくりに』（ブロンズ新社）、『かわいいものいっぱいの塗り絵ブック』（グラフィック社）など。

「イラストレーションファイルWeb 展覧会情報」のページには展覧会やイベントの情報を多数掲載中。ぜひご覧ください！

最新号の『イラストレーション』No.236では、「ファイナルファンタジーXIV」を50ページにわたって特集します。表紙はコンセプトアーティストの長嶺裕幸さんによる描き下ろしです。

『ファッションイラストレーション・ファイル2022』では、210名がいまを捉え描き出した、さまざまなファッションイラストレーションを掲載しています。