イラストレーション編集部が週末に行きたい展覧会をピックアップ。東京で開催中の気になる展覧会をご紹介します! 熱中症にはお気をつけて、お出かけください。
*新型コロナウイルス感染症の対策として会場毎に注意事項が設けられています。事前に情報をお確かめの上、無理のない範囲でお出かけください。
サトウカオル 個展「 HELLO! 」
『POPEYE』(マガジンハウス)の表紙、「Never Young Beach」のアルバムジャケットのイラストレーションなどを手がける、サトウカオルさんの個展が、下北沢のIkenoue Parallelで今週末まで開催中です。
初の1点物のキャンバス作品9点と、ラグやアパレルグッズなどが展示販売されます。日々進化をし続けるサトウカオルさんの、レトロでカラフルな世界観をぜひ会場にてお楽しみください。
会期: 2023年8月19日(土)~9月3日(日) *水休
会場: Ikenoue Parallel
住所: 東京都 世田谷区北沢1-44-18(Google Map)
時間:平日 15:00〜20:00 土日 12:00〜20:00
〈プロフィール〉
サトウカオル/大阪府出身、多摩美術大学工芸学科陶専攻卒業。主に音楽・ファッション・日々の出来事から得たインスピレーションを元に描いており、東京を拠点に活動し個展、グループ展を行う。『POPEYE』(マガジンハウス)『METROMIN.』(スターツ出版)JR東日本、音楽フェスなど幅広い広告物・出版関連アートワークを手がけている。
阿部結『なみのいちにち』原画展+作品展
西荻窪のURESICAでは、イラストレーター・絵本作家の阿部結さんの個展が開催中です。
2022年に刊行された絵本『なみのいちにち』(ほるぷ出版)の原画が、初めて全ページ展示されます。また、最新作の絵本『おじいちゃんのくしゃみ』(福音館書店)の原画の展示、さらに描き下ろし作品も展示販売され、見応えたっぷり。さまざまなグッズも充実しています。『なみのいちにち』は海で起こる楽しいことや不思議な出会い、さまざまな出来事を見守る、波の絵本です。ぜひ美しくて優しい波に会いに行ってみてください。
〈プロフィール〉
阿部結/1986年宮城県気仙沼市生まれ。中学校で美術教師を務めていた画家の父の影響を受け、幼少のころから絵に親しんで育つ。パレットクラブスクール、あとさき塾にてイラストレーションと絵本制作を学び、書籍装画や演劇の宣伝美術などを数多く手掛ける。イラストレーションの仕事に『世界不思議地図 THE WONDER MAPS』『サラリーマンのごちそう帖』(朝日新聞出版)、絵本作品に『あいたいな』(ひだまり舎)、『ねたふりゆうちゃん』(白泉社)、『おやつどろぼう』『ねむらせやのネミイ』『おじいちゃんのくしゃみ』(福音館書店)、『おおきなかぜのよる』(ポプラ社)『なみのいちにち』(ほるぷ出版)がある。東京都在住。
さかざきちはる ペンギン街に出る
JR東日本「Suicaのペンギン」、千葉県のマスコット「チーバくん」などのキャラクターデザインを手がける絵本作家・イラストレーターのさかざきちはるさんの個展が、武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中。
2023年4月に開催された「ペンギンアパートメント」(市川市芳澤ガーデンギャラリー)会場から「虹のアパートメント」「空のアパートメント」の2つのテーマを吉祥寺の街並みに合わせて、「アーケード」と「ビル」の2つのテーマで再構成した会場空間に400点の原画がずらりと並びます。また『ペンギンアパートメント』や『ぴーちゃんと私』(青春出版社)が出来るまでの本づくりの全工程も紹介。さらに会期中は、吉祥寺の街をまわるスタンプラリーも開催中です。ぜひペンギンたちと一緒に吉祥寺の街に出かけてみてはいかがでしょうか。
会期: 2023年7月29日(土)~9月10日(日) *休館日:8月30日(水)
会場: 武蔵野市立吉祥寺美術館
住所: 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8−16 コピス吉祥寺A館 7階(Google Map)
時間: 10:00〜19:30
入館料: 一般300円、中高生100円(小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料)
〈プロフィール〉
さかざきちはる/絵本作家・イラストレーター。千葉県生まれ、東京藝術大学美術学部デザイン料卒業。1998年よりフリーのイラストレーターとして活躍。JR東日本「Suicaのペンギン」、千葉用のマスコットキャラクター「チーバくん」、ヤマトホールディングスの「クロネコ・シロネコ」などのキャラクターデザインを手がける。著書に『ペンギンゴコロ』(文溪堂)、『ペンギンのおかいもの』(WAVE出版)、『ペンギンうらない金と銀』(すみれ書房)、『ぴーちゃんと私』(ペンギンデザイン)などの絵本や、『イラストのこと、キャラクターデザインのこと。』、『いきものとイラスト』(共にビー・エヌ・エヌ新社)などの作品集がある。
「イラストレーションファイルWeb 展覧会情報」のページには展覧会やイベントの情報を多数掲載中。ぜひご覧ください!
7月18日発売の『イラストレーション』No.239では、約70ページにわたり、村上春樹さん著作の「装丁」を特集しています。
7月30日発売の『絵本のいま 絵本作家2023-24』では、絵本作家(画家、文筆家、翻訳家)205名の作品を、プロフィールと共に紹介しています。