現代美術家の天明屋尚さんと、画家の上田風子さんによる二人展が12月3日より、東京・東銀座Gallery MUMONにて開催される。
天明屋尚さんは、日本伝統絵画の各流派のスピリットと世界観を現代に継承・発展させた独自の絵画表現「ネオ日本画」を標榜。また華美(過美)で覇格(破格)な美の系譜を「BASARA」と宣言し、その独自のコンセプトで作品を生み出してきた。すべて新作の展示となる今回は、武士が絡み合い闘う合戦図を中心に発表する。
一方、上田風子さんは、少女が体験する現実と幻想の入り混じった白昼夢のような情景を独特な色使いで描き、独自の世界観を確立。多くの作家に影響を与えてきた。作品には、時に美術史・芸術史から参照されたモチーフや、美を求めて人工的に改良された金魚や菊などが描かれ、歴史性やアイロニー、批評も交えている。
勇猛な武士の姿を描く天明屋さんと、少女たちの幻想的な世界を描く上田さんの真逆とも言える共演。この空間で何が生まれるのか? ぜひ足を運んで確かめたい。
「天明屋尚×上田風子」二人展
会場:Gallery MUMON(ギャラリー無門)
会期:2020年12月3日(木)~12月26日(土) ※日曜・月曜休館
住所:東京都中央区銀座4ー13ー3
時間:11:00~19:00
Webサイト:https://mumon.artcafe.co.jp