佐々木俊さんによるグラフィック展が代官山蔦屋書店で開催中

優秀な若手デザイナーに贈られる「JAGDA新人賞2020」を受賞し、今年度ザ・チョイスの審査員も務めるグラフィックデザイナー、アートディレクターの佐々木俊さん。

いま代官山蔦屋書店のギャラリースペースでは、佐々木さんの自由なグラフィック表現を見ることの出来るフェア「SHUN SASAKI GRAPHIC MARKET “SUPER DUPER PAPER DRIVER”」が開催されている。

展示の様子。作品が所狭しと並べられている。

今回展示されているのは、「車」をモチーフに制作された作品。ポスター、Tシャツ、ポストカードなどさまざまな展開があり、見て楽しむだけではなく、グッズとして購入することも出来る。

また、シルクスクリーンやリソグラフ、活版など、媒体ごとに異なる印刷手法が用いられているため、その手触りや風合いの違いを確かめて見るのも一興だ。

リソグラフ印刷のZINEは、風合いのある仕上がり。
展示スペースには、佐々木さんがこれまでにデザインを手がけた書籍も置かれている。

印刷物ならでは楽しみが詰まった、佐々木俊さんによる“買えるグラフィック”。実際に目で見ること、手に取ることをとおして感じられる確かな魅力を、ぜひ味わってみてはいかがだろうか。

 

佐々木俊さんメッセージ

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“SUPER DUPER PAPER DRIVER”

学生時代に取り損ねたばかりに、いまだに運転免許を持っていない。

クルマに乗れたら便利だろうし、行きたいところに行けるだろうけど。

「そのうち、免許をとりたいなぁ。」なんて、いつまでも言ってられないので、まずはクルマの絵を描いてみました。

シルクスクリーンのポスター、リソグラフのZINE、活版のポストカードなど、手法をまたいでいろいろな印刷物を作りました。

印刷による趣の違いも楽しんでもらえたらうれしいです。

免許はないけどPAPER DRIVER

紙の上をインキで走れる。

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<プロフィール>

ささきしゅん/グラフィックデザイナー、アートディレクター。1985年仙台生まれ、東京在住。2010年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。2016AYOND(アヨンド)を設立。2020JAGDA新人賞受賞。これまでに、詩人・最果タヒの『夜空はいつでも最高密度の青色だ』等の著書や展示環境のデザイン、NIKE吉祥寺店の店舗グラフィック、東京国立近代美術館『デザインの(居)場所』宣伝美術などを担当。参加展示として、2018年太田市美術館・図書館『ことばをながめる、ことばとあるく―詩と歌のある風景』がある。

 


SHUN SASAKI GRAPHIC MARKET “SUPER DUPER PAPER DRIVER”

会期:2020年8月5日(水)~831日(月)

場所:代官山蔦屋書店2号館 1 ギャラリースペース

時間:営業時間のとおり

Webサイト:https://store.tsite.jp/daikanyama/event/architectural-design/15090-1558510728.html


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