「Power of Illustration Vol.1 安西水丸の教え 信濃八太郎 樋口たつ乃 山﨑杉夫」が日本橋三越本店で開催 9月11日(水)から

実は私たちが日常的に目にして触れているイラストレーション。その絵には、人々の暮らしにそっと寄り添い「豊かさ」を与えてくれる力が宿っている。さらにその絵の先にいるイラストレーター達の文化的な営みや先人達から脈々と継承される個性豊かなユーモアには探索すべき多様な魅力が詰まっているものだ。そんなイラストレーションの力にスポットライトを当てた展覧会企画「Power of Illustration」が日本橋三越本店で始まった。

記念となる第1回目は、長年日本のイラストレーターのキーアイコンとして活躍した安西水丸さんに焦点を当て、2024年9月11日(水)〜9月24日(火)日本橋三越本店本館5階イベントスペース・スペース#5で開催される。

本展では、安西さんのジークレー作品とグッズのほか、安西さんの教えを受け継いだイラストレーターである、信濃八太郎さん、樋口たつ乃さん、山﨑杉夫さんによる本展のための描き下ろしイラストレーション原画の展示・販売を行い、暮らしに寄り添うイラストレーションの魅力を発信する。

また会場では9月25日(水)に発売となる単行本『午後の最後の芝生』(村上春樹 著、安西水丸 絵/スイッチ・パブリッシング刊)の特別先行販売を実施。同作は、村上さんが作家デビュー3年後に発表し、いまなお多くの読者から愛され続けている短篇だ。盟友であった安西さんも同作を愛していた1人であり自ら挿絵を施しているものの、一度雑誌に発表されたきりとなっていたものが、安西さんの没後10年を機に一冊として蘇った。

没後10年が経ったいまなお色褪せることなく、多くの人々を魅了し続ける安西さんのイラストレーション。安西さんの教えは、いまの日本を代表するイラストレーターたちに受け継がれ、現在、イラストレーションは私たちの生活に密接に関わっている。本展をとおして、豊かなイラストレーションの魅力を改めて知ることが出来るだろう。

 

〈プロフィール〉

安西水丸/1942年生まれ。日本大学藝術学部美術学科卒業後、電通、ADAC、平凡社を経て独立。イラストレーターとして広告、雑誌、書籍など多方面で活躍する一方、小説、エッセイ、漫画、絵本、翻訳なども数多く手がける。2014年没。

信濃八太郎/1974年生。東京都中央区在住。日本大学芸術学部演劇学科舞台装置コース卒業。在学中より安西水丸師に学ぶ。東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS)会員。パレットクラブスクール、創形美術学校非常勤講師。

樋口たつ乃/横浜市出身、三浦郡葉山町在住。明治学院大学経済学部卒業後 会社員を経て パレットクラブスクール修了、安西水丸塾受講 HBファイルコンペ鈴木成一特別賞、TIS公募山下勇三氏賞受賞  HBギャラリーなどで個展多数。

山﨑杉夫/1968年生。神奈川県鎌倉市在住。立教大学経済学部卒。セツ・モードセミナーを経て安西水丸のイラスト塾受講。2003年 にザ・チョイス年度賞、TIS公募金賞を受賞。OPAギャラリーで隔年で個展開催。

 


【Power of Illustration Vol.1 安西水丸の教え 信濃八太郎 樋口たつ乃 山﨑杉夫】

会期:2024年9月11日(水)~2024年9月24日(火)

開館時間:10:00~19:00

入場料:無料

会場:日本橋三越本店本館5階イベントスペース・スペース#5

住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1

ウェブサイト


関連記事