ミロコマチコさんの魅力に迫る展覧会「いきものたちはわたしのかがみ」が開催

《春》2021年 ©mirocomachiko

『オオカミがとぶひ』(イーストプレス)で受賞した「第18回日本絵本賞大賞」をはじめ、国内外の絵本賞や文芸賞を受賞し、常に新作が期待されるミロコマチコさん。絵本作家としてだけではなく、近年は大きな画面いっぱいに生物や植物をのびのびと描き、時には音楽家と共鳴しながら即興でペインティングを行うなど、画家としての活躍にも注目が集まっている。

そのミロコさんの展覧会「いきものたちはわたしのかがみ」が愛知・刈谷市美術館で4月24日(土)からスタートする。

本展では、近年・新作を中心とした絵画や絵本原画から、書籍の装画、立体作品、アートディレクションまで200点以上を展示。近年の作品に影響を与えている奄美大島での暮らしや制作風景も紹介しながら、ミロコさんの底知れぬ魅力に迫る。

またミロコさんご本人による関連イベントも充実。音楽家のharuka nakamuraさんとのコラボライブペインティングや、ミロコさんの絵本『オオカミがとぶひ』、『オレときいろ』(WAVE出版)、『ドルクジン』(亜紀書房)を担当した絵本編集者の筒井大介さんを聞き手に迎えたトークショーなども開催予定だ。

愛知での展示終了後は、高知、神戸、横須賀に巡回する。ミロコマチコさんの生み出すエネルギッシュな世界を一挙に体感出来るこの機会に、足を運んでみてはいかがだろうか。

 

<プロフィール>

みろこまちこ/1981年大阪府生まれ。生きものの姿を伸びやかに描き、国内外で個展を開催。絵本『オオカミがとぶひ』で第18回日本絵本賞大賞を受賞。『てつぞうはね』(ブロンズ新社)で第45回講談社出版文化賞絵本賞、『ぼくのふとんは うみでできている』(あかね書房)で第63回小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ(BIB)で、『オレときいろ』が金のりんご賞、『けもののにおいがしてきたぞ』(岩崎書店)で金牌を受賞。そのほかにも著書多数。第41回巌谷小波文芸賞受賞。展覧会『いきものの音がきこえる』が全国を巡回。本やCDジャケット、ポスターなどの装画も手がける。2016年春より『コレナンデ商会』(NHK Eテレ)のアートワークを手がけている。

http://www.mirocomachiko.com

 


いきものたちはわたしのかがみ

会期:2021年4月24日(土)~6月6日(日)

会場:刈谷市美術館

住所:〒448-0852 愛知県刈谷市住吉4-5

開館時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)※4月24日(土)は19時まで開館

料金:一般1000円/学生800円/中学生以下入場無料

休館日:月曜日(5月3日は開館)、5月6日(木)

展覧会公式サイト:https://mirocomachiko-cm.exhibit.jp

 


『イラストレーション』No.224では荒井良二さんとミロコマチコさんを特集しています。共に本誌主催のコンペ「ザ・チョイス」の入選者であり、ミロコさんは荒井さんの審査で入選に選ばれたという縁もあります。お2人がいま考える、イラストレーションと絵本についての対談も収録されています。


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