株式会社トゥーマーカープロダクツが主催するコンテスト「コピックアワード2020」の最終結果が発表された。「コピック」を使って制作された作品を募集するこのコンテストは今年で3回目の開催となり、世界89ヵ国から前年度を大きく上回る4,321点もの応募作品が集まった。
今年の審査員は『美術手帖』総編集長・岩渕貞哉さん、漫画家・小畑健さん、イラストレーター・せきやゆりえさん、デザイナー・津森千里さん、アートディレクター・松下計さんの5名。
数多く寄せられた作品からグランプリに選ばれたのは、HAMUさんの「silk hat cat」。審査員の松下計さんや津森千里さんは、色の使い方、ヒキでもヨリでも見て楽しめる構図といった技術的な点に加え、作品からあふれる素直さや絵を描くのが楽しいといった気持ちが強く伝わってくる点を高く評価した。
また準グランプリは、HiddenServiceさんの「Vielfalt」と、Salvador Piumaさんの「Humedo」に決定。
コピックを長年愛用している漫画家・小畑健さんも「どの作品もどうやって塗られているのか非常に興味深く自分もこうやって描けたらいいなというのが山ほどあった」と、集まった作品のレベルの高さについてコメントした。
グランプリ
「silk hat cat」HAMU(日本)
準グランプリ
「Vielfalt」HiddenService(ドイツ)
準グランプリ
「Humedo」Salvador Piuma(アルゼンチン)
そのほか受賞作品や、次世代アーティスト賞選出の100作品は、コピックアワードのWebサイトで確認できる。
また今年は新型コロナウイルスの感染症拡大の影響を受け、中止となった授賞式の代わりとして、作品発表ムービーも公開されている。受賞者の熱意あるコメントも紹介されているので、ぜひ注目したい。