「ザ・チョイス」についてお聞きする入選者インタビュー 【第3回】楓真知子さん

40年以上にわたり、イラストレーターの登竜門として『イラストレーション』で開催されているコンペティション「ザ・チョイス」。毎号異なる1人の審査員が、応募作品の中から優秀作品をチョイスすることが特徴です。年4回の全入選作品は年度賞のノミネート作品となり、年度賞の審査は4人の審査員が一堂に会して、投票制で行われます。これまでに数多くのイラストレーターがザ・チョイスから巣立っています。

本記事では、ザ・チョイスに入選された方々に、応募してみて感じたことや、入選後について、インタビューを行いました。3回目に登場するのは、第219回(鈴木久美さんの審査)で入選し、第39回年度賞審査(2021年度)で大賞に輝いた楓真知子さんです。楓さんには、10月18日(金)発売の『illustration』No.240にて、連載企画「イラストレーター座談会」の第5回にご参加いただきました。

(連載のまとめはこちらから)

 


楓真知子

「あのときの風」(第219回入選、第39回年度賞大賞作品)

大阪府出身、神奈川県在住。装画、広告、子どもに関わる絵の仕事が多いです。著作に『たびにでた』『ねこねむる』(共に絵本館)。

第39回チョイス年度賞大賞、HBファイルコンペvol.32 鈴木久美賞。

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Q1

ザ・チョイスに応募したきっかけを教えてください。

通っていた画塾の先輩方がたくさん入選されていて、自分も出してみたくなったのがきっかけです。

 

Q2

ほかのコンペと感じる違いはありますか?

他のコンペと違い、締め切りから結果発表までの期間がとても短いところでしょうか。すぐに次回の審査に向けて作戦を立てて描き始められるので、修行の場としてとてもありがたく感じていました。

 

Q3

ザ・チョイスに入選して変わったことはありますか?

入選して変わったことは特に思い付きませんが、毎回15枚〜20枚くらい描いてその中から5枚選んで出していたので、出すたびに自分の絵が前進しているような気がしていました(気がしていただけです)。

なので、落ちても気持ちは前向きでした。

 

Q4

ザ・チョイスからつながったお仕事、もしくは最近の印象に残っているお仕事を教えてください。

2022年に横浜MORE’Sで開催された秋のメニューフェア「芋栗南瓜会議」の広告のお仕事です。

同じく鈴木久美さんの審査で入選されたサン・アドの石田和幸さんが誌面を見てくださったのがきっかけで繋がりました。

 

Q5

これからザ・チョイスに応募したい人へのアドバイスをお願いします。

紙に描いた絵は、一回り大きいイラストボードに貼って出すと見栄えがいいです。

それから、フィルムをかける代わりにOPP袋にボードを入れるのが手軽でオススメです。OPP袋は一度使うと透明度が濁るので、ぜひ毎回新品を使ってください。

 


▼こちらもおすすめ

『illustration』No.240 (玄光社)特別定価2,000円+税

楓さんにご参加いただいた「イラストレーター座談会」第5回のテーマは「イラストレーターとして長く仕事をするためには?」。TIS先輩会員である影山徹さん、丹下京子さん、吉實恵さんと共にお話しいただいた内容は、イラストレーターの方だけでなく、イラストレーターを志す方にも必見です。

 


ザ・チョイス

次回の審査員:鈴木成一さん(グラフィックデザイナー)

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