イラストレーション編集部が週末に行きたい展覧会をピックアップ。東京で開催中の気になる展覧会をご紹介します! 会期終了が迫っているものもありますので、お見逃しなく。
新型コロナウイルス感染症の対策として会場毎に注意事項が設けられています。事前に情報をお確かめの上、無理のない範囲でお出かけください。
笹尾光彦 個展「花のある風景」
1998年に画家としてデビューして以来、25年にわたり花のある風景を描き続け、Bunkamuraで毎年個展を開催している笹尾光彦さん。真っ赤なソファを主役にアートブックやティーセットを添えた「Red Sofa」シリーズ、清潔感のある白を基調に笹尾さん愛用の品々とアートを描いた「The Shelf」シリーズ、パリが好きでスケッチを描き続けた「パリのお花屋さん」シリーズなどの描き下ろし新作が一堂に並びます。Bunkamuraは2023年春から、大規模改修工事のため長期休館予定。この会場での個展もしばらくお休みとなってしまいますので、この機会にぜひ足を運んでみてください。
会期: 2022年11月16日(水)~11月29日(火) *会期中無休
会場: Bunkamura Gallery
住所:〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2丁目24−1(Google Map)
時間: 10:00〜19:00
〈プロフィール〉
笹尾光彦/静岡市生まれ。多摩美術大学卒。日本画家の父の影響で、幼い頃より絵に興味を持つ。大手印刷所デザイナー、外資系広告代理店クリエイティブディレクター、その後制作担当副社長を務め、広告業界で活躍する。その間ヨーロッパ、特にパリへ何度も足を運ぶ。仕事のかたわら絵を描き始め、本格的に画家になる決心をする。
ササキエイコ 個展「Fragments」
アクリル絵具によるペインティング+コラージュの技法で主に平面作品を制作する、ササキエイコさんの個展が、今週末まで中目黒のdessinで開催中。「Fragments」と題された新作のほか、緊急事態宣言下の2020年5月に、オンラインでのみ発表された窓のシリーズ「Open the Window」の実物と新作も展示されます。
展示タイトルの「Fragments」は、眠れない日々を過ごしたササキさんの目に映った夜の断片を意味するとともに、作家の制作手法でもあるコラージュで用いられる紙片を連想させます。一度解体され、再構築された断片たちの重なりを、ぜひ会場でご覧ください。
〈プロフィール〉
ササキエイコ/兵庫県生まれ、東京都在住。アクリル絵具によるペインティング+コラージュの技法で主に平面作品を制作。書籍装画やCDジャケットのアートワークなどを手がけるほか、グラフィックデザイナーとしても活動。鈴木成一デザイン室での勤務を経て、現在はnipponiaに所属。
阿部海太 絵画展「洞より来たる仔」
画家・絵本作家として、神話や根源的なイメージをモチーフに絵本や絵画作品を発表し活動する、阿部海太さんの個展が新井薬師前にあるギャラリー&バー「スタジオ35分」で開催中です。子どもを授かり拠点を岐阜県の山あいに移した阿部さんが、新しい日常の下で制作した油彩画の新作が展示されます。自然の中で描かれた作品たちは、どのような表情を見せてくれるのでしょうか。ぜひお楽しみください。
会期: 2022年11月18日(水)~12月17日(土) *日、月、火休
会場: スタジオ35分
住所: 東京都中野区上高田5-47-8(Google Map)
時間: 16:00〜22:00 *11月19日・12月17日は13:00から
*営業日時に変更の可能性があります。SNSなどで最新情報を確認の上、ご来場ください。
〈プロフィール〉
阿部海太/画家・絵本作家。1986年生まれ。埼玉県出身。東京藝術大学デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコに渡る。2011年に帰国後、神話や根源的なイメージをモチーフに絵本や絵画作品を発表。書籍の装画なども手掛ける。絵本に『みち』(リトルモア)、『みずのこどもたち』(佼成出版社)、『めざめる』(あかね書房)、共著に『はじまりが見える世界の神話』(創元社)、『えほん遠野物語 しびと』(汐文社)、『ほっきょくでうしをうつ』(岩崎書店)などがある。2020年刊行の『ぼくがふえをふいたら』(岩波書店)で第26回日本絵本賞を受賞。
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