イラストレーターの基本その3 イラストレーターの団体とは?

イラストレーターとして活動していく上で発生するさまざまな疑問や問題。イラストレーターを目指している、または既に活動している方でも、分からないことや不安なことがあると思います。

本記事では、『イラストレーション』No.234に収録されている「イラストレーターの基本27」の中から、イラストレーターにまつわるQ&Aを厳選し、6回にわたって紹介します。第3回は、イラストレーターの団体についてです。

イラストレーションの業界にはさまざまな団体が存在します。加入することで、さまざまな支援や特典を受けることが出来ます。ここでは、団体名と概要を簡単に説明します。

(連載のまとめはこちらから)

*本記事は2023年11月現在の情報を基に作成しています。

 


一般社団法人 東京イラストレーターズ・ソサエティ

略称はTIS198810月に発足。イラストレーター同士の情報交換や親睦にとどまらず、その存在や仕事を社会に発信していくために結束。展覧会、TIS公募の開催、出版などの活動を行っています。

ウェブサイト:https://tis-home.com

 

一般社団法人 日本出版美術家連盟

略称はJPAL。さまざまな出版美術の研究・啓発・振興・発展を目的とし、1948年に発足した日本で最も古く設立された挿絵画家・装画家(イラストレーター)の職能団体。創作者の社会的役割の発展と地位の向上、および権利問題の改善に取り組んでいます。

ウェブサイト:https://syuppanbi.com

 

日本イラストレーター協会

略称はJIA1999年設立のイラストレーターの支援団体。会員特典には仕事の斡旋、JIAコンペ料金の割引、各種イベントなど一流のイラストレーターになるための支援をはじめ、仕事でのトラブルの相談、手厚い保険制度など、イラストレーターとして安心して活動するためのサポートも充実しています。

ウェブサイト:https://jpn-illust.com

 

協同組合 日本イラストレーション協会

略称はJILLA(ジャイラ)。2008年、業界初の協同組合として設立認可。会員数3,500人。
会員は、文芸美術国保に加入申請が出来るほか、サイバー攻撃等に備える「みんな保険」が自動適用されます。
所得保障保険の割引、セミナーの無料受講、Adobe CCを学べる特典があります。

ウェブサイト:https://jilla.or.jp

 

東北イラストレーターズクラブ

略称はTIC。東北在住のプロのイラストレーターであることが参加資格。イラストレーターの地位向上と親睦を軸に1995年に発足。クラブ展、作品ファイル発行などメンバーの自主的な活動で運営されています。

ウェブサイト:https://www.illustrons.com

 

名古屋イラストレーターズクラブ

略称はNIC。情報交換によるイラストレーションのレベルアップ、若手イラストレーターの育成、デザイン復興や相互交流、研修などを目的に1973年に設立。各団体との積極的なイベント参加、年1回の愛知県美術館での作品展、2年ごとの作品集の出版などを行っています。

ウェブサイト:https://www.nic-illust.net

 


*本記事は『イラストレーション』No.234の特集「イラストレーターの基本27」の内容を本Webサイト用に調整・再録したものです。内容に関しては編集部の考えであり、異なる意見もあると思います。あくまでも知識の1つとして考えてください。また、解説の内容を運用した結果、トラブルが発生したとしても編集部及び玄光社は法的な責任は負いませんのでご注意ください。

 

『イラストレーション』No.234の特集「イラストレーターの基本27」では、イラストレーターとして活動していく上で知っておきたい基本を押さえることが出来ます。


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