漫画作家・山本美希さんの漫画原画展「え かく また あした マンガ作家山本美希展」が、土浦市民ギャラリー(アルカス土浦館内)にて開催される。会期は2025年3月25日(火)から。
日本の娯楽産業であるマンガは、文学やアートなど様々な領域との融合や、ウェブマンガをはじめとする新しい表現の台頭など、その内容・形式共、常に進化し続ける一大文化だ。
山本さんは「文化庁メディア芸術祭」「このマンガがすごい!2021」にて高い評価を受けた近作『かしこくて勇気ある子ども』(リイド社)などで知られ、作品ごとに異なる先鋭的な表現で見る者をとらえて離さない。また研究者として言葉のない絵本における物語表現をテーマとし、マンガ表現における「絵」の持つ力を追求し続けている。本展は、山本さんがマンガを書くときの考え事の書き下ろしのテキストと原画により、山本作品の魅力に迫るものだ。
また関連イベントとして、山本さんが教鞭をとる筑波大学芸術系ビジュアルデザイン領域の学生作品を展示するほか、マンガライター・横井周子さん、「このマンガがすごい!2024」オンナ編第1位にランクインした作家・大白小蟹さんとの対談が開催される。土浦市立図書館(アルカス土浦館内)では関連書籍の展示も。
マンガ好きやマンガを描く人は必見の本展に、ぜひ足を運んでみてほしい。
<プロフィール>
山本美希/マンガ作家、筑波大学芸術系准教授。著書に『かしこくて勇気ある子ども』『ハウアーユー?』(祥伝社)『Sunny Sunny Ann!』(講談社)など。マンガを中心とする表現制作を行っており、特に「物語内容と表現手法の関係」を重視している。物語の内容と、画材・絵のスタイル・画面構成などの表現手法を必然性のある結びつきにすることで、作品のテーマやメッセージを一層際立たせた作品を生み出し続けている。
HP:https://mikiyamamoto.myportfolio.com
Instagram:https://www.instagram.com/mikiyamamoto.manga
横井周子/マンガライター。茨城県牛久市出身。マンガについて広く執筆活動を行う。集英社のウェルネスメディア「yoi」にて「マンガが生まれる場所」連載中。
大白小蟹/マンガ作家。『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』(リイド社)にて「このマンガがすごい!2024」オンナ編」第1位にランクイン。2024年、最新刊『太郎とTARO』(リイド社)を上梓。現在、「みどりちゃん、あのね」「周回する私たち」を連載中。
「え かく また あした マンガ作家山本美希展」
会場:土浦市民ギャラリー
〒300-0035 茨城県土浦市大和町1-1
会期:2025年3月25日(火)~2025年5月5日(月)
休館日:月曜日(*祝日の場合は開館)
開館時間:10:00〜18:00
入場料:無料
Tel:029-846-2950
公式Webサイト:https://www.city.tsuchiura.lg.jp/citizen_gallery.php?mode=detail&code=494
トークイベント(予約不要)
山本美希×横井周子 (マンガライター)
日程:2025年4月13日(日) 13:00~14:30
山本美希×大白小蟹(マンガ家)
日程:2025年4月19日(土) 13:00~14:30