「日本の植物分類学の父」と呼ばれた植物学者・牧野富太郎博士が描いた植物図の複製50点以上が並ぶ特別展示「牧野植物園がやってきた展。」が、2月1日(水)より渋谷PARCO 8Fに構えるほぼ日曜日で開催される。会期は3月5日(日)まで。
牧野富太郎博士は、いまから100年以上も前に、日本中の植物を観察・分類するために全国を駆け巡った「日本の植物分類学の父」と呼ばれた植物学者。新種や新品種など1,500種類以上もの植物を命名し、その生涯で描いた植物図は約1,700点、作製した植物標本は約40万枚にも及ぶ。
同展では、高知県立牧野植物園の協力を得て、それらの植物図の複製や、植物標本の標本写真を展示する。
牧野博士が自ら観察して描いた「牧野式植物図」は、学術的な価値はもちろんのこと、その緻密さや美しい構成からアート作品としても高い評価を得た。
植物図は100年以上前のものであるため、資料保管の観点からすべて複製での展示となるが、それにより図録や書籍未収録のものを含めた50点以上もの作品を並べることが可能となった。
また、牧野博士自身が収集して作製した貴重な植物標本を写し取った、写真家・菅原一剛さんによる標本写真も展示・受注販売される。会期に合わせ、高知新聞の牧野富太郎生誕160周年記念のラッピング紙面で起用された作品が収められた写真集『Makino』も刊行予定。
期間中、会場内の喫茶スペースでは牧野博士ゆかりの山野草で作られたブレンドティー「Makino original blend tea」を提供。淹れたてのお茶を飲みながら一息つくことが出来る。
そのほかにも、牧野博士の愛した植物「バイカオウレン」の苗や、高知県立植物園内にある「ボタニカルショップ nonoca(野の花)」で販売されているオリジナルグッズを特別に販売。普段東京ではなかなか手に取ることの出来ない商品が店頭に並ぶのもうれしい。
そして、「ほぼ日手帳」に、4度目となるコラボレーションアイテムが登場する。2019年版に始まり高い人気を集めた植物図デザインの手帳のほか、手帳カバーやオリジナル文具なども新しくラインナップに加わった。
販売は2月1日(水)午前11時から。同シリーズは、会場や「ほぼ日ストア」、TOBICHI東京・京都をはじめとした「ほぼ日手帳」の取り扱い店舗で購入可能。
牧野博士の愛した植物や高知の豊かな自然に想いを馳せながら、時を経ても色あせない緻密な仕事を見ることの出来るこの機会に、ぜひ会場へ足を運びたい。