編集部ピックアップ! 今週末に行きたい展覧会 4月10日(土)~11日(日)

© Ai Teramoto

イラストレーション編集部が今週末行きたい展覧会をピックアップ。今週も気になる展覧会情報を厳選してお届けします!

新型コロナウイルス感染症の対策として会場毎に注意事項が設けられています。営業時間に変更が生じる場合もありますので、事前に情報をお確かめの上、無理のない範囲でお出かけ下さい。

 

粟津潔展「expose2021 海亀と天使の手」

戦後日本のグラフィックデザインを牽引した粟津潔さん。彼が残した膨大な創作物は色褪せるどころか、閉塞感のある現代社会に対してますます鋭利なメッセージと色彩を放ちます。本展では、粟津さんの作品に数多く登場する海亀と天使が、「自立」と「自由」の象徴として現代に提示されます。

粟津潔展「expose2021 海亀と天使の手」

会期: 2021年3月24日(水)~5月1日(土) *会期を延長しました。

定休日:日曜、月曜、火曜

会場: スタジオ35分

住所: 東京都中野区上高田5-47-8(Google Map

時間: 16:00〜21:00

*営業日時に変更の可能性があります。SNSなどで最新情報を確認の上、ご来場下さい。

 

<プロフィール>粟津潔(1929-2009)/東京都生まれ。独学で絵・デザインを学ぶ。1955年、ポスター作品「海を返せ」で日本宣伝美術会賞受賞。 戦後日本のグラフィックデザインを牽引し、さらにデザイン、印刷技術によるイメージの複製と量産自体を表現として拡張した。1960年、建築家らとのグループ「メタボリズム」に参加、1977年、サンパウロ・ビエン ナーレに「グラフィズム三部作」を出品。1980年代以降は、象形文字やアメリカ先住民の 岩絵調査を実施。イメージ、伝えること、ひいては生きとし生けるものの総体のなかで人間の存在を問い続けた。その表現活動の先見性とトータリティは、現在も大きな影響を与えている。金沢21世紀美術館に3000点を超える作品・資料がコレクションされている。

 


寺本愛「coastline」

© Ai Teramoto

鹿児島の離島での生活を通じて、自身の皮膚感覚や島の海岸線について考えたことが「描く人物を形づくる線そのものを捉え直すきっかけになった」と語る寺本さん。本展は1月に開催された「やんばるアートフェスティバル2020-2021」での展示内容を再構成し、新作を追加。 従来とは異なる輪郭線の描き方や、新たな表現手法を取り入れながら、島で生活を営む人々の姿や想いを映し出します。

寺本愛「coastline」

会期: 2021年4月10日(土)~5月22日(土) *日曜、月曜、祝日休み(5月4日、5日は営業)

会場: FARO Kagurazaka

住所: 東京都新宿区袋町5-1 FARO神楽坂1階(Google Map

時間: 13:00〜19:00

 

<プロフィール>寺本愛/1990年東京生まれ。自身が訪れた日本各地の地域・服飾文化に暮らす人々に着目し、 その土地での実際の事象に、個人的な体験や記憶、フィクションを複層的に重ね合わせた作品を制作。作品を通じて、時間・空間的差異を越えた「人が生活すること」の普遍性の表出を試みている。個展や芸術祭での作品発表を続けながら、さまざまな媒体へのアートワーク提供やイラストレーション・マンガなど、クライアントワークも手がける。近年の主な展示に2019年「島々をなぞる」FARO Kagurazaka(東京・個 展)、2019年「5月」以外スタジオとそれ以外(東京・グループ展)、2021年「やんばるアートフェスティバル2020-2021」(沖縄)など。

 


絵本『うそ』 中山信一原画展

1988年に発表された谷川俊太郎さんの詩集『はだか』の中の一編「うそ」に、イラストレーターの中山信一さんが詩をイメージした絵を描き、絵本になりました。その刊行を記念して、原画展が開催中。会場ではオリジナルグッズや中山さんの原画作品の販売も。

絵本『うそ』 中山信一原画展

会期: 2021年4月1日(木)~4月19日(月)

会場: 代官山 蔦屋書店 2号館1階 ギャラリースペース

住所: 東京都渋谷区猿楽町17-5 (Google Map

時間: 9:00〜21:00

 

<プロフィール>中山 信一/イラストレーター。1986年、神奈川県生まれ。広告や書籍、アパレルグッズなどのイラストを手がけるほか、個展開催や作品と合わせたエッセイ集も発表するなど、作家としても活動中。また、HIPHOPユニット「中小企業」のラッパーとしても活動しており、これまでに1stアルバム 「cookie」と 2ndアルバム 「NESS」をリリース。D&AD賞2018 Wood Pencil (銅賞)、JAGDA2018 亀倉雄策賞ノミネート、JAGDA賞ノミネート、東京装画賞2013銅賞、そのほかADC入選、TDC入選など多数。

 


 

『illustration』No.227の特集は「人を描く」。寺本愛さんほか、6名のイラストレーター・アーティストの「人を描く」仕事に迫ります。


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