編集部ピックアップ！　今週末に行きたい展覧会 ５月29日（土）～30日（日）

イラストレーション編集部が週末に行きたい展覧会をピックアップ。今週は木工、陶芸、素描、そして新聞紙用いた作品と、さまざまな手法で表現された展示をご紹介します。

新型コロナウイルス感染症の対策として会場毎に注意事項が設けられています。事前に情報をお確かめの上、無理のない範囲でお出かけ下さい。

「線と丸」 臼田健二 MAYA MAXX ２人展

北海道で活動をする木工作家・ 臼田健二さんと、画家・MAYA MAXXさんによる２人展。１本の線のように上に伸びるMAYA MAXXさんの陶芸と、ゆったりとしたカーブを描く丸みを帯びた臼田さんの器。自然から何かをつかみ取ろうとする眼差しから生まれるこの線と丸から、北海道の景色を感じ取ることが出来るのではないでしょうか。

〈プロフィール〉
臼田健二／1962年静岡県生まれ。1992年北海道に移住し木工を始める 。1995年に東川町の工房開設、2015年下川町に移住。森林の町・北海道下川町周辺の木材で木工品を制作。翌年には小さな山林を取得。 自ら間伐をし遊歩道の整備などを行う。森に暮らし、森を想い、森で創る。そんな活動を目指す。

MAYA MAXX／愛媛県今治出身。アーティスト。今治応援大使。1961年生まれ。1985年早稲田大学教育学部卒業。1993 年に MAYA MAXX として活動を開始。 個展開催のほかワークショップ活動や絵本の刊行も多数。2020年夏、北海道岩見沢市の美流渡地区に拠点を移し、MAYA MAXX_Luceプロジェクトをスタートさせる。

素描家shunshun原画展 「小さな町の光と暮らし」

梅、桃、桜、３つの春が１度に訪れる小さな町の四季と暮らしを描いた長谷川ちえさんのエッセイ集『三春タイムズ』（信陽堂）の刊行を記念して、素描家shunshunさんの原画展を開催。shunshunさんが繊細な線で三春の柔らかい光をとらえ描いた24枚の原画がすべて展示されるほか、新作の展示や画集、ポストカードの販売も。

〈プロフィール〉
素描家shunshun／高知生まれ、東京育ち。大学で建築を学び、建築設計の仕事を経て、絵の道へ。2012年春に千葉から広島へ移住。書籍・広告のイラストレーションのほか、全国各地で個展も開催。１本の極細ペンが生みだすフリーハンドの線が写しとった世界には独特の広がりと温かみがあり、高く評価されている。画集『drawings Ⅰ』、『DRAWINGS Ⅱ』や、素描集『主の糸 三十六の素描の旅』、『二十四節気暦』のカレンダーなど。

長谷川ちえ／永く使いたい器と生活道具の店〈in-kyo〉店主、エッセイスト。2007年、東京・蔵前のアノニマ・スタジオの一角にて店を始め、商品の販売のみならず展示とワークショップ、試食会などを組み合わせて作家と作り出されるものの魅力を伝えてきた。2016年、福島県三春町への転居にともない店も移転、現在にいたる。著書に『おいしいコーヒーをいれるために』（メディアファクトリー）、『ものづきあい』『器と暮らす』（ともに、アノニマ・スタジオ）、『まよいながら、ゆれながら』（mille books）、『春夏秋冬のたしなみごと』（PHP研究所）、『むだを省く　暮らしのものさし』（朝日新聞出版）がある。

マスダカルシ個展「しんぶんし」

都内では初開催となるマスダカルシさんの個展。小学生の頃、新聞紙を切り貼りしてイキモノを作ったことがきっかけで制作を始めたマスダさん。会場では虫眼鏡を使って、その作品の細部まで楽しむことが出来ます。

〈プロフィール〉1982年静岡県生まれ。新聞を素材にしたコラージュ作品を制作している。日本童画大賞をはじめ、数々のコンペディションにて授賞を重ねる。2013年から静岡新聞日曜版「週刊YOMOっと静岡」で新聞切り絵コーナーを担当。絵本「ぼくここにいるよ」（静岡新聞社）「おおぐいタローいっちょくせん」（白泉社）が好評発売中。