編集部ピックアップ！　今週末に行きたい展覧会１月28日（土）～１月29日（日）

イラストレーション編集部が週末に行きたい展覧会をピックアップ。東京で開催中の気になる展覧会をご紹介します！　寒い日が続きますが、暖かくしてお出かけください。

新型コロナウイルス感染症の対策として会場毎に注意事項が設けられています。事前に情報をお確かめの上、無理のない範囲でお出かけください。

江口寿史 個展「NO MANNER」

漫画家・イラストレーターの江口寿史さんの個展が、カイカイキキギャラリーで開催中です。

カイカイキキギャラリーでは、2022年の台北ダンダイ、アートバーゼル香港で初めて江口さんの原画を基にカイカイキキの工房で制作した大型ペインティング２点を発表。今日の現代美術業界でも多くのフォロワーを生む江口さんの作品は、その始祖としてもコレクター達の熱い視線を浴びました。

本展では、前回と同じ方法で制作を行い、本人による重ねてのチェックを経て完成した新作ペインティング15点が展示されます。また、１月29日（日）には村上隆さんとのギャラリートークも開催されるので、ぜひご注目ください。

〈プロフィール〉

江口寿史／1956年生まれ。漫画家、イラストレーター。『週刊少年ジャンプ』（集英社）でデビュー。代表作に『すすめ!!パイレーツ』、『ストップ!!ひばりくん！』などがある。80年代以降はイラストレーターとしても活躍し、資生堂、Zoffなどの広告からインディーズバンドのCDジャケットまで幅広く手がける。2015年に画集『KING OF POP』（玄光社）、2018年には画集『step』（河出書房新社）を出版した。

安達茉莉子 ７周年記念展「言葉のない祈り | Prayer Without Words」

言葉と絵で「物語」を表現する、作家・文筆家の安達茉莉子さんの個展が、根津にあるひるねこBOOKSで開催中です。

たくさん文章を書いた2022年、それと同じくらい言葉のない世界が描きたいという思いから、「言葉のない祈り」というタイトルの下、祈りをテーマにした絵と詩の連作が発表されています。

今年で活動７周年を迎えた安達さんと、同じくオープン７周年を迎えたひるねこBOOKS。本展には、これからの始まりを祝う展示になればという思いも込められています。

〈プロフィール〉

安達茉莉子／作家、文筆家。大分県日田市出身。東京外国語大学英語専攻卒業、サセックス大学開発学研究所開発学修士課程修了。政府機関での勤務、限界集落での生活、留学など様々な組織や場所での経験を経て、言葉と絵による作品発表・エッセイ執筆を行う。著書に『毛布 – あなたをくるんでくれるもの』（玄光社）、『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』（三輪舎）、『臆病者の自転車生活』（亜紀書房）ほか。

玉川桜展「どこか遠くへ出かけたい」

西荻窪・ヨロコビtoギャラリーでは、イラストレーター・玉川桜さんの個展が開催中です。

本展で見られるのは、さまざまな生き物たちが悠々自適に暮らす場所。どこかに存在する彼らの世界の一面を切り取るように「そこがそんなに居心地の悪くない場所であればよい」と願いながら描かれた油彩の作品たち。

玉川さんにとって、描く行為はその場所を目指す旅のようなもので、迷ったり寄り道したりしながら進んでいくと、思いがけず「どこか遠く知らない場所」へ行けることがあるのだそう。そんな世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

〈プロフィール〉

玉川桜／絵描き・イラストレーター。北海道出身、13年ほど東京で活動したのち現在は北海道在住。主に個展中心に活動しつつ、書籍などにイラストレーションを提供している。「HB WORK vol.1」尾崎行欧賞受賞。

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