ギャラリーハウスMAYAが主宰する「装画を描くコンペティション」が今年も行われた。同コンペは、文学作品を題材にした装画を募集することで知られ、今回で20回目の節目を迎える。
今年の審査員は、ギャラリー主宰の大矢麻哉子さん、第一線で活躍するデザイナーである大島依提亜さん、佐藤亜沙美さん、鈴木久美さんの4名。テーマである「本という宇宙」の元、応募者541名、応募点数1,305点から選考が行われた。
記念すべき20回目のグランプリに輝いたのは、『ロリータ』(ウラジーミル・ナボコフ著)の装画を描いた柿崎えまさん。
また準グランプリには谷垣華さん、審査員賞として、らこさん(大島依提亜賞)、雨本直さん(佐藤亜沙美賞)、宮城高子さん(鈴木久美賞)、marronさん(大矢麻哉子賞)がそれぞれ選ばれた。受賞作は今後、審査員であるデザイナー3名によってタイトルや著者名が加えられ、「表紙」として新たにデザインされる。
グランプリ
柿崎えま
課題作品『ロリータ』(ウラジーミル・ナボコフ著)
準グランプリ
谷垣華
課題作品『冷血』(トルーマン・カポーティ著)
大島依提亜賞
らこ
課題作品『黒猫』(エドガー・アラン・ポー著)
佐藤亜沙美賞
雨本直
『仮面の告白』(三島由紀夫著)
鈴木久美賞
宮城高子
課題作品『ロリータ』(ウラジーミル・ナボコフ著)
MAYA賞
marron
『千匹皮』(グリム兄弟著)
そのほかの入選者、最終選考者は、ギャラリーハウスMAYAのWebサイトで確認することが出来る。結果とあわせて、審査員の唸るような講評にもぜひ注目したい。