「2025イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が板橋区立美術館で開催 6月27日(金)から

イタリア・ボローニャで毎年開催される、児童書のイラストレーション・コンクールの入選作品を紹介する「2025イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が東京・板橋区立美術館で2025年6月27日(金)から開催される。

児童書専門の見本市として1964年に始まったボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア(BCBF)は、毎年春にイタリア北部のボローニャ市で4日間にわたり開催される。出版社による版権の売買のみならず、展覧会や講演会をはじめとする文化イベントも多数行われ、児童書の新たな企画を生み出す場として世界中から注目されている。

イタリア・ボローニャ国際絵本原画展は、BCBFに伴って開催される児童書のイラストレーションの展覧会で、国籍の異なる5人の審査員は毎年入れ替わり、実験的な試みも積極的に受け入れ、多様性を重視しながら審査を行なっている。本展は単なる展覧会というだけでなく、イラストレーションの現在や今後の動向、また多様な表現を広く紹介すると共に、新しい才能との出会いの場となっており、新人イラストレーターたちの登竜門としても知られている。

59回目となる本年は、89の国と地域から過去最多となる4374名の応募があり、日本の6名を含む29の国と地域の77名(76組)が入選した。本展ではその全入選作品が一堂に展示され、多彩な表現やテーマ、技法からなる作品を見ることができる。

波田佳子(日本)「かわいい ちいさな さくらんぼ」

また2024年に国際アンデルセン賞・画家賞を受賞したカナダの絵本作家シドニー・スミスさんの絵本原画を含む約50点の作品とスケッチブック、同年に「ボローニャSM出版賞」を受賞したイラストレーター、エンリケ・モヘイラさんの新作絵本『La danza del cielo y la tierra(空と大地のダンス)』も特別展示。

会期中には絵本に関する講演会や連続講座、夏休みにぴったりのワークショップなどのイベントも開催。世界中の絵本表現の最新を一堂に見ることができるこの貴重な機会を、ぜひお見逃しなく。

シドニースミス「2025ボローニャ展カタログ表紙のためのイラスト」
エンリケ・コゼール・モレイラ「La danza del cielo y la tierra(空と大地のダンス)」SM出版、2025年

 


2025イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

会期:2025年6月27日(金)~2025年8月11日(月・祝)

休館日:月曜日、7月22日(火)*但し7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)は開館

入場料:一般900円、大学生600円、高校生以下無料

*65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)

会場:板橋区立美術館

〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27

TEL:03-3979-3251

公式ウェブサイト:https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001926/4001928.html


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