イラストレーター・unpisさんの審査が、2026年2月4日(水)に行われました。応募者は250名、作品点数はおよそ900点です。
unpisさんはイラストレーターとしてさまざまな仕事を手がけてきました。装画、広告、絵本、陶芸……。ニュートラルな線と形で表現されたモチーフには、ひと目でunpisさんの作品だと分かる独自のユーモアが宿っています。
コンペの審査員を務めるのは今回のザ・チョイスで2度目だといいます。作品を見てもらおうと、全国から多くの応募が寄せられました。今回はデジタルで描かれた作品を出力したものや、初応募の方が多かったのも印象的でした。

早速1次審査がスタートしました。ここではすべての応募作品を見て、2次審査に「残す」「残さない」を決めていくことに。会場いっぱいに並んだ作品を前に「難しいですね」とこぼすunpisさん。作品の完成度はもちろん、表現の意図やオリジナリティ、応募作の中での統一感などさまざまな点に目を向けて審査を進めていました。また、「イラストレーターとして活動できそうか否か」も重視していたようです。時には作品から離れて全体像を眺めてみたり、近寄って凹凸を確かめたりする場面も見られました。作品をひと目見て笑みをこぼす瞬間も。
1点ずつ丁寧に作品が選ばれ、残ったのはおよそ180名の作品です。

続いて2次審査です。ここからは1次審査よりも少し厳しくジャッジをします。さらに、特に惹かれた作品は「入選候補」として分けていきました。時折unpisさんが「おっ」とつぶやくと、その作品は入選候補へ。スピーディーに「残す」「残さない」、そして印象に残った「入選候補」を振り分けていきます。1次審査で判断に迷っていた作品については、画材情報やタイトルも手がかりにしながら再検討している様子でした。2次審査を終え、残ったのは約50名です。
最終選考を前に、ひと息。unpisさんのもとには日々さまざまな依頼が届いているそうです。最近の興味深い仕事の話や、地元いわきでの活動についてお聞きしました。個展も精力的に開催されており、活動量と仕事の幅の広さに驚かされます。

いよいよ最終選考です。ここでは入選者10名と準入選6名を選出します。「入選候補」となっていた作品、最終選考に残った作品、合わせて約200点が会場いっぱいに並びました。unpisさんはゆっくりと歩きながら注意深く1つ1つの作品を見ていきます。

「やっぱりこの作品はいいですね」。初めから印象に残っていた作品には、すぐに「入選」の札が置かれました。その後少し迷った末、入選の10名が決定。
続いて準入選の選出へ。審査終盤、この時間が最も悩ましい場面だったようです。応募作品を見比べながら何度か札を入れ替え、最終的に6名を選出。最後に残った29名は、「最終選考に残った人たち」として誌面に名前が掲載されます。こうして審査は無事終了しました。
「楽しかったです」と、明るい表情で審査を振り返るunpisさん。1次審査では1点1点を丁寧に見つめ、2次審査以降は第一印象を思い出しながら慎重かつ素早く判断していく様子が印象でした。全体をとおして、「イラストレーションのコンペであること」も強く意識して臨んでいたように思います。
unpisさんの詳しい審査評と気になる入選作品は、2026年4月17日(金)発売の『illustration』No.250に掲載されます。 審査結果は以下のとおりです。
〈入選〉
●いそ、星拓良、山口雄司(東京都)●井澤june、SAKIE(神奈川県)●いとうかいり、金田倫子、カニコ(愛知県)●DORY(滋賀県)●フジ図画(大阪府)
〈準入選〉
●土岐可奈子、LNFT+(東京都)●幻(京都府)●naruhiko(大阪府)●石塚ちえ(岡山県)●さくら_(福岡県)
〈最終選考まで残った方々〉一橋亜弓、松永久瑠美(茨城県)SAWADA Ryunosuke、とつかみさこ、Helena、YŪ(埼玉県)海音、中里はる(千葉県)あべりか、イオリ、シモザキトア、suetoro、swtiih green、せいのみわお、てぃー、出口瀬々、山里美紀子、YU SUDA(東京都)青木郁々、紙谷俊平、芙蓉(神奈川県)伊藤小麟(岐阜県)emuai(愛知県)MAKO、もち山あやこ(京都府)あきたあもう、相田ボウル(大阪府)りょうゆにこ(兵庫県)







