第225回ザ・チョイス 脇田あすかさんの審査レポート

アートディレクター・グラフィックデザイナーの脇田あすかさんによる審査が、2022年10月26日に行われました。応募者は約240名、応募点数はおよそ900点です。その審査の様子と結果をレポートします。

展覧会の会場ディレクション、広告のデザイン、装丁など、幅広い分野で活躍する脇田さん。「コンペティションの審査員は今回が初めて」という脇田さんに作品を見てもらおうと、全国からたくさんの作品が集まりました。

1次審査では、すべての作品に目をとおして「残すもの」「残さないもの」を判断していきます。目の前に作品が置かれると、迷いなく瞬時に決断していく脇田さん。40分ほどで全作品を見終わり、候補者を3分の1ほどに絞りました。

30分の休憩を挟んだ後は、2次審査です。この場面でも脇田さんのジャッジのスピードが緩むことはありません。すでに心に決めた作品があるのか、悩む様子なく即断でセレクトを進め、およそ半数が審査を通過。選ばれた23名がそのまま最終選考対象者となりました。

最後に、机の上に残った作品をすべて並べて、入選、準入選を決定していきます。ここまで考えこむ様子のなかった脇田さんですが、入選者の決定には少し逡巡する姿も。改めて応募者の応募作を眺めながら、まずは入選10名、続いて準入選6名を決定。掲載作品も、並んだ際のバランスなどを考慮しながら、こだわり抜いてチョイスしました。

審査後には、「素敵な絵がたくさん見られて、とても幸せな時間でした」と笑顔の脇田さん。自身初となる審査で選ばれたのは、どのような作品なのでしょうか。

脇田あすかさんの詳しい審査評、そして気になる今回の入選作品は、2023年1月18日発売の『illustration』No.237に掲載いたします。 審査結果は、以下のとおりです。

〈入選〉

●安里貴志、阿部一太、VVIN、近藤大輔、SEIICHI、田渕正敏(東京都)●おくまゆみ、佐久間亮(神奈川県)●冨田陽子(大阪府)●AKO DOI(広島県)

 

〈準入選〉

●タムラヨウイチ(北海道)●yucari(千葉県)●アキューン、しまむらえりこ(東京都)●田中光枝(神奈川県)●おおはしたくま(愛知県)

 

〈最終選考まで残った方々〉

たかだみつみ(新潟県)坂田藍美(茨城県)イソベマリコ(山梨県)田辺俊輔(東京都)稲川コア、鹿野里美(神奈川県)深尾佐知子(滋賀県)