第218回ザ・チョイス  サイトウユウスケさんの審査レポート

イラストレーターのサイトウユウスケさんによる審査が、2021年2月10日に行われました。応募者は213名、応募点数はおよそ800点です。その審査の様子と結果をレポートします。

YOHJI YAMAMOTOとのコラボレーションや、CDジャケット、広告の仕事など、さまざまなジャンルを横断して活躍するサイトウさん。今回は緊急事態宣言下での審査になりましたが、サイトウさんに見てもらおうと全国からたくさんの作品が集まりました。

1次審査では、目の前に置かれた作品に対して、1つずつ「キープするもの」「キープしないもの」に分けていきます。ここでの判断に、迷う様子はあまり見られません。サイトウさんは、目の前に置かれた作品を即座に振り分けていき、候補者を一気に半分程度に厳選しました。

2次審査でも、1次と同様に素早いジャッジが続きます。手を止めて悩むそぶりを見せたのは、2、3名ほど。2分の1程度の候補者をキープとし、最終的に約50名が次の審査へと駒を進めました。休憩の際、サイトウさんからは「なんでそう描いたのか、思わず質問したくなる作品に惹かれますね」と一言。一体、どのような作品が選ばれるのか期待が膨らみます。

最終審査では、残った作品をテーブルの上に並べての選考です。まず、サイトウさんは2次審査を通過した作品を全体的に見渡し、そこからさらに候補者を10名ほど絞っていきます。ある程度数が減ると、「入選」と書かれた札を手に取り、いよいよ入選10名の選考が始まります。ここまでの審査で、もう心は決まっていたのでしょうか。最初の2、3名には迷いなく入選の札を置いていくサイトウさん。ですが、その後の選考についてはかなり慎重な様子で、作品を並べたり見比べたりしながら、30分以上の長考の末に残りの入選者と準入選6名を選び抜きました。

サイトウさんが熟考して選出した作品は、どのようなものなのでしょうか。

サイトウユウスケさんの詳しい審査評、そして気になる今回の入選作品は、2021年4月16日発売の『illustration』No.230に掲載致します。 審査結果は、以下のとおりです。

 

<入選>

●小森香乃(新潟県)●おきおよぐあじ、ONO-CHAN(埼玉県)●原田俊二(千葉県)●牧角春那、山本秀佑、WAKICO(東京都)●小澤知奈美、さいとうすず(神奈川県)●冨田陽子(大阪府)

<準入選>

●キキシカ(茨城県)●池田七恵(千葉県)●勝倉大和、SEIICHI、マナベレオ(東京都)●桂川峻哉(大阪府)

<最終選考まで残った方々>

SINZOW(新潟県)金本久美子(富山県)織田知里(石川県)小玉桃子、近藤みか、マコカワイ(埼玉県)井上純二、加藤正臣(千葉県)紙谷俊平、原田悠子、不二まどか、三田圭介、ヤギエツコ(東京都)ひらのめぐみ(愛知県)薮内絢子(京都府)