イラストレーション編集部が週末に行きたい展覧会をピックアップ。東京で開催中の気になる展覧会をご紹介します! 熱中症対策を万全にして、お出かけください。
*新型コロナウイルス感染症の対策として会場毎に注意事項が設けられています。事前に情報をお確かめの上、無理のない範囲でお出かけください。
近藤聡乃展「ニューヨークで考え中」
漫画家・アーティストの近藤聡乃さんがニューヨークでの日々を綴ったコミックエッセイ「ニューヨークで考え中」(亜紀書房のウェブマガジン「あき地」にて連載中)が昨年で連載10年を迎え、単行本第4巻が今月発売されました。市ヶ谷にあるミヅマアートギャラリーでは、その発売を記念した個展が開催中です。
4巻収録のマンガ原稿とそれに関連したドローイング作品が中心に展示されるほか、第二百五十一話でも触れられている構想中の新作アニメーション「呼ばれたことのない名前」のイメージスケッチがまとめて紹介され、「モノクロ+カラー1、2色」で制作されたいままでの作品群とは対照的に、色彩あふれるスケッチが壁面を覆います。これまで肌を紙の地色や白で表現することが多かった近藤さんは、長くニューヨークで暮らし、肌を「白」にしておくことに違和感を感じるようになったと言います。肌に色を乗せたことで広がりを持ち始めた作品群を、ぜひ会場にてご覧ください。
会期: 2023年7月5日(水)~8月12日(土) *日・月・祝休
会場:ミヅマアートギャラリー
住所: 東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F(Google Map)
時間: 12:00〜19:00
牛久保雅美 個展「アンニュイビーチ」
日常をテーマにアンニュイな女性像を描く、イラストレーターの牛久保雅美さん。3年ぶりとなる個展が吉祥寺の古本屋・百年で開催されています。
本展では線の太さと画材を変えて描かれたビーチの女の子たちの作品が並びます。夏にぴったりのデザインのシルクスクリーンで刷ったトートバッグと、アクリルキーホルダーも登場。牛久保さんが描くアンニュイな夏をお楽しみください。
会期: 2023年7月19日(水)~8月6日(日) *火休
会場:百年
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目2−10 村田ビル 2F(Google Map)
時間: 12:00〜20:00 *最終日〜17:00
タダジュン 「STILL LIFE」展
画家・ヒグチユウコさんのギャラリー兼ショップ「ボリス雑貨店」では、イラストレーター・タダジュンさんの展覧会が開催中。
オリジナルや新作版画、本の装画で制作した版画作品を展示販売。さらに、「平井呈一怪談翻訳集成」(創元推理文庫)シリーズ5点の版画も並びます。ヒグチさんがタダジュンさんの雰囲気に合わせて描いたモノクロ作品や、お2人のコラボグッズなどにも注目です。お2人の世界観が混じり合う魅力的な空間をぜひご堪能ください。
「イラストレーションファイルWeb 展覧会情報」のページには展覧会やイベントの情報を多数掲載中。ぜひご覧ください!
7月18日発売の『イラストレーション』No.239では、約70ページにわたり、村上春樹さん著作の「装丁」を特集しています。
イラストレーター800人の仕事ファイル『イラストレーションファイル2023』。上巻には「あ~さ行」の414人、下巻には「た~わ行」の386人を収録しています。