村上春樹作品の「装丁」をめぐる魅力に迫る 『illustration』最新号は7月18日発売!

7月18日(火)に発売する『illustration』No.239では、世界中で広く親しまれる作家・村上春樹さんの著作の「装丁」を特集する。表紙を飾る爽やかなイラストレーションは、『猫を棄てる 父親について語るとき』(文藝春秋)で装画を手がけ話題を呼んだ高妍(ガオ・イェン)さんによる描き下ろし。表紙絵と扉絵には、ページを行き来すると「あっ!」となる仕かけが……?

 

特集 村上春樹と装丁

高妍さん描き下ろしの扉絵。
村上さんの最新長編『街とその不確かな壁』(新潮社)の装丁を紹介する。
本の各部の名称を解説するページ。対をなすような『ノルウェイの森』(講談社)の美しい装丁も味わうことが出来る。
2016年に開催された展覧会「村上春樹とイラストレーター ー佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸ー」を基に、それぞれのイラストレーターの作品を特別に掲載。
「村上春樹 装丁クロニクル」では、村上さんの全著作(翻訳を除く単行本)がずらりと並ぶ。
村上作品から9人のイラストレーター、絵本作家がそれぞれ小説を選び、特別な1枚を描き下ろした。

1979年のデビュー以来、数多くの作品を発表し、世界中に愛読者がいる作家・村上春樹さん。そんな村上さんの作品の魅力に、”装丁”という切り口で迫る本特集。最新長編『街とその不確かな壁』(新潮社)の装画を手がけたタダジュンさんをはじめ、イラストレーターや装丁家、編集者など、1冊の本が完成するまでに携わった方々への取材のほか、さまざまな切り口で、約70ページにわたりその魅力を紹介する。

100を超える著作(単行本)の全書影を集めた「装丁クロニクル」や、9人の絵本作家・イラストレーターが描く「村上春樹作品へのオマージュ」も必見。また特集冒頭には、村上さん書き下ろしの序文エッセイ「僕の本の装丁のこと」を掲載する。

 

特集 植物を描く

続く特集では、植物画を描くイラストレーターを紹介する。お話を伺ったのは、多肉植物をはじめとする少し変わった植物たちを、確かな質量を感じさせる精密なタッチで描くSaori Ohwadaさん、美しく鮮やかな色使いで生き生きとした植物を描く服部あさ美さん、自身で歩き出会った草木や花など、身近な植物を中心に描く矢原由布子さん、リアルとファンタジーのあわいの植物たちを幻想的に描き出すMIKEMORIさんの4名。モチーフに出会ったきっかけや制作についてなど、たっぷりと語っていただいた。

 

リニューアル後、第4回目の「イラストレーター座談会」で語り合うのは、嶽まいこさん、ミヤザキコウヘイさん、ヒロミチイトさん。今回は「地方で活動するメリット・デメリットは?」をテーマにお話いただいた。コロナ禍を経て変化するライフスタイルの中で地方への移住を考える方に、ぜひ目をとおして欲しい。

そのほか、上西祐理さんが審査員を務めた第227回ザ・チョイスの結果発表や人気連載「ひげぼうや」(100%ORANGE 作)など、恒例の企画も充実。

 

また、今号の刊行記念イベントとして「村上春樹作品へのオマージュ」展の開催が決定! 会期は本誌発売日の7月18日(火)から29日(土)まで。安西水丸さんや和田誠さんにもゆかりのある東京・表参道の山陽堂書店内「GALLERY SANYODO」にて開催。

▶︎詳しくはこちら

初期作品から最新作まで、村上さんの作品と、その物語を彩ってきた装丁の軌跡をぜひ誌面でたっぷりと味わって欲しい。

 


『illustration』No.239は、現在予約受付中!


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