2020年4月に刊行された、横尾忠則さんによる画集『タマ、帰っておいで』(講談社)の原画展が、11月6日(金)から日本橋の西村画廊でスタートする。同展では、横尾さんによって描かれた愛猫“タマ”の肖像画約90点が一堂に展示される。
野良猫として横尾家の庭先に現れてから15年の間、横尾さんと家族の癒しとなり、心の支えとなってきた“タマ”。そのタマが2014年に天寿を全うすると、横尾さんはその日から、鎮魂の想いをこめて91点もの絵画作品を描き上げた。
当初どこにも公開される予定はなかったいうこれらの作品だが、タマの七回忌を迎えることをきっかけに、横尾さんは画集として出版することを決意。また原画展も、新型コロナウイルスの影響で延期されていたが、11月に開催が決まった。
横尾さんによって描かれるタマの何気ない姿には、どれも率直な愛情がひしひしと感じられる。世界的アーティスト・横尾忠則が、“描かずにはいられなかった”作品たち。貴重な原画を実際に眺め、そのあふれる思いを全身で感じたい。
画集『タマ、帰っておいで』より一部抜粋
<プロフィール>
よこおただのり/1936年兵庫県生まれ。72年にニューヨーク近代美術館で個展。その後もパリ、ヴェネツィア、サンパウロ、バングラデシュなど各国のビエンナーレに出品し世界的に活躍する。アムステルダムのステデリック美術館、パリのカルティエ財団現代美術館での個展など海外での発表が多く国際的に高い評価を得ている。2012年、神戸に横尾忠則現代美術館開館。2013年、香川県豊島に豊島横尾館開館。2015年、第27回高松宮殿下記念世界文化賞受賞。作品は、国内外多数の主要美術館に収蔵されている。
「横尾忠則 タマ、帰っておいで REQUIEM for TAMA」
会期:2020年11月6日(金)〜12月19日(土) *休廊は日・月・祝
会場:西村画廊
住所:東京都中央区日本橋2-10-8 日本橋日光ビル9F
時間: 10:30〜18:30
Webサイト:http://nishimura-gallery.com/exhibition/2020/Yokoo_Tama2020/Yokoo_Tama2020.html
『タマ、帰っておいで』(講談社)