うつくしい手の描き方(第3回:しぐさのコツ)

「描ければ一人前」と言われているほど、イラストレーションを描く人にとって難しいパーツ。それが「手」です。手は、指の1本1本がバラバラに動き、情報量が多く、3次元的な動き方をします。そのため、描き慣れるまでが非常に難しいパーツです。

本記事では、4月に刊行したばかりの書籍『うつくしい手の描き方』(玄光社)から一部を抜粋し、マンガ的に「魅せる」ことに特化したうつくしい手の描き方を紹介します。

第3回のテーマは「しぐさのコツ」です。

(全3回・連載のまとめはこちらから)

 

しぐさのコツ

アタリのコツを掴んだら、描きたいしぐさを描いてみましょう。ここでは、意識するとぐっと絵が引き締まるポイントをご紹介。

 

人差し指と中指は、第1関節と第2関節の間に少しくびれを付けます。そうすると指先が細く見え、きれいな形の指になります。

 

この角度の場合、手の甲の骨の形がくっきりと出ることがあります。これは個人差があります。人物の体型や雰囲気に合わせて描くと、魅力的な手になります。

 

人差し指から小指までの流れがポイントです。アーチ状を意識すると良いでしょう。

 

正面向きで手をダラッとさせた時、手首の部分は球体ではなく、「へ」の字を意識しましょう。※ 手の左右が逆の場合は、逆「へ」の字になります。

 

指の広がりはアーチ状をイメージしましょう。正面から見る爪(3指)は遠近が付きます。爪の手前が広めに見えます。

 

斜めから見た、にぎりこぶしに近いポーズです。この時、中指のMP関節が突出します。そこを意識して描いてみましょう。

 

▶︎第2回(アタリの種類)

 


『うつくしい手の描き方』(玄光社)

難しい手を描くための第1歩として使える、初心者向け「なぞり描き」練習ドリル。なぞり描きを、「アタリ」「細部アタリ」「清書」の3段階に分け、手の形の成り立ちを確認しながら練習出来ます。

 

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