イラストレーション編集部が週末に行きたい展覧会をピックアップ。今週も都内で開催中の気になる展覧会を3つご紹介します。
新型コロナウイルス感染症の対策として会場毎に注意事項が設けられています。事前に情報をお確かめの上、無理のない範囲でお出かけ下さい。
森優 個展「plankton」
イラストレーター・漫画家の森優さんによる個展が開催中です。本展のタイトル「plankton」はギリシア語で「漂う」を表す言葉。溢れかえる情報や感情が頭の中を縦横無尽に漂うような日々に感じた世界を、 “日常” と “違和感” をキーワードに表現されたそう。ぜひ会場でお楽しみ下さい。
会期: 2022年3月4日(金)~3月14日(月) *7日(月)、8日(火)休
会場: ondo STAY&EXHIBITION
住所: 東京都江東区清澄2-6-12(Google Map)
時間: 12:00〜19:00 *最終日17:00まで
*ご来場時には「ギャラリー混雑時のご入場について」をご確認下さい。
〈プロフィール〉
森優/漫画家・イラストレーター。岩手県出身在住。日常のワンシーンを切りとったイラストや、ファンタジーなストーリー漫画を描いています。
Collaboration ’98 山本容子&和田誠展 「2人のシネマ」
山本容子さんと和田誠さん。2人の交流は1990年代、和田さんが絵本制作のために、山本さんから銅版画制作の手ほどきを受けたことに始まります。その後1998年には初となるコラボレーション油彩作品の展覧会を開催。本展ではその際に発表された油彩作品が改めて展示されるほか、映画をモチーフにした銅版画作品、さらに実際の制作の様子を撮影したビデオも見ることが出来ます。
Collaboration ’98 山本容子&和田誠展 「2人のシネマ」
会期: 2022年3月7日(月)〜3月26日(土) *日祝休
会場: ギャルリー東京ユマニテ
住所: 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル 1F(Google Map)
時間: 10:30〜18:30
〈プロフィール〉
山本容子/1952年埼玉県生まれ、大阪育ち。銅版画家。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了後、1978年日本現代版画大賞展西武賞、1992年『Lの贈り物』(集英社)で講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。2007年京都府文化賞功労賞、2013年京都市文化功労者。都会的で軽快洒脱な色彩で、独自の銅版画の世界を確立。絵画に音楽や詩を融合させ、ジャンルを超えたコラボレーションも展開。その他数多くの書籍の装幀、挿画を手がける。さらに2005年からは“ホスピタル・アート”に取りくみ、医療現場での壁画制作にも活動の場を広げている。
和田誠/1936年大阪市生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーター。1959年多摩美術大学卒業、ライトパブリシティ入社。1968年からフリー。1977年より「週刊文春」表紙担当。1974年講談社出版文化賞ブックデザイン部門を受賞。1984年映画『麻雀放浪記』を初監督(後に3本の監督作品)。1989年ブルーリボン監督賞、1994年菊池寛賞、1997年毎日デザイン賞、2015年日本漫画家協会賞特別賞ほか、受賞多数。出版した書籍は200冊を超える。2019年逝去。2021年「和田誠展 WADA Makoto」東京オペラシティアートギャラリーにて初の大規模個展開催。
北村みなみ 個展「デイドリーム・ビリーバー」
イラストレーター・映像作家の北村みなみさんによる、約4年ぶりの個展が今週より開催されます。本展では、新作のドローイング作品やリソグラフ作品の展示販売のほか、各種グッズの販売も。似顔絵イベントや、ゲストを迎えたオープニング・クロージングイベントにも注目です。
〈プロフィール〉
北村みなみ/愛知県生まれ。静岡県育ち。イラストレーター・映像作家。 書籍、雑誌の装画や挿絵、アニメーションMVなど多数制作。 主な著作に、作品集『宇宙(ユニヴァース)』(グラフィック社)、 雑誌『WIRED』での漫画連載をまとめた単行本『グッバイ・ハロー・ ワールド』(rn press)などがある。
「イラストレーションファイルWeb 展覧会情報」のページには展覧会やイベントの情報を多数掲載中。ぜひご覧下さい!
巻頭ではイラストレーターの米山舞さんを48ページにわたって特集。個人特集では、ア・メリカさん、fancomiさんが登場。
イラストレーター218人がいまを捉え描き出す、さまざまなファッションイラストレーションを存分にご覧下さい。恒例の巻頭特集「SHOWCASE」では、独特な視点で制作、活動する9名の作家の方々をご紹介します。