イラストレーション編集部が週末に行きたい展覧会をピックアップ。東京で開催中の気になる展覧会をご紹介します! 熱中症対策を万全にしてお出かけください。
スージー甘金特集「新宿POP」
今年画業40年を迎えたイラストレーター・スージー甘金さんの新作個展が、新宿伊勢丹のアートギャラリーで開催されています。
描き下ろしの新作ペインティングやプリント作品など、20点以上が並びます。1980年代のヘタうまムーブメント渦中にデビューを果たしてから、アートとイラストレーションの境界線を脱領域的に駆け巡り、数々の名作イラストレーションを手がけてきたスージーさんが、2024年のアート界に送る新POPアティチュードをぜひ会場にてご覧ください。
会期: 2024年7月17日(水)~7月23日(火) *会期中無休
会場: 伊勢丹新宿店 アートギャラリー(本館6階)
住所: 東京都新宿区新宿3-14-1(Google Map)
時間: 10:00〜20:00 *最終日18:00まで
〈プロフィール〉
スージー甘金/1956年東京生まれ。元祖マンガイラストレーター、コミック画家。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業。1982年に雑誌「宝島」でデビュー後、多くの雑誌や広告、TVCMなど多くの媒体にイラストを提供。吹き出しやキャラクターなどのマンガ的要素や企業ロゴ、現代アートのモチーフを徹底的に引用した諧謔的作風は、後進の作家たちに多くの影響を与える。また、多摩美術大学非常勤講師、京都精華大学特任教授、その他多くの専門学校での講師を歴任する。音楽業界のクライアントワークも多く、電気グルーヴのロゴやジャケットワークをはじめ、KUWATA BAND、山下達郎、村松邦男、LÄ-PPISCH、The Collectors、河内家菊水丸、平松愛里などのジャケットに数多くのイラストレーションを提供。主な著作に『POPPO ART』(荒地出版社)、『少年ポンチ』(ジャパンミックス)、『塗COMIX』(音楽出版社)などがある。
木川田みり 個展「妄想惑星マミちゃん」
2023年度ザ・チョイス年度賞審査で優秀賞に輝いた木川田みりさんの個展が、末広町のPARK GALLERYで開催されています。
木川田さんが1年以上毎日制作を続けている、レシートの裏に描いてきた「妄想絵日記」の原画作品が展示されます。描き下ろしのキャンバス作品も交えながら、架空のキャラクター “妄想惑星マミちゃん” の存在と共に木川田さんワールドが繰り広げられます。常識を超えた予測不能な世界観をぜひお楽しみください。
〈プロフィール〉
木川田みり/1996年生まれ。東京都在住。作家、イラストレーター、UIUX デザイナーとして活動中。2022年に初の個展「熱いお湯で洗濯したら縮んじゃった」を開催。近年は、触れ合った言葉から妄想を繰り広げた「妄想絵日記」を日々手にする「レシート」の裏に描き、InstagramやXにて毎日更新している。
楓真知子 個展「多福のひと」
2021年度ザ・チョイス年度賞審査で大賞に輝いたイラストレーター・楓真知子さんの個展が清澄白河のondo galleryでスタートします。
存在していることへの祝福を込めた、穏やかな幸福感を感じる作品と、 力強いタッチで描かれる単色作品が展示され、 楓さんにとってまた新しい一歩となる作品世界を見ることが出来ます。あたたかく、エネルギーの溢れる作品をぜひご覧ください。
会期: 2024年7月19日(金)~7月28日(日) *22日(月)、23日(火)休
会場: ondo gallery
住所: 東京都江東区清澄2-6-12(Google Map)
時間: 12:00〜19:00 *最終日17:00まで
〈プロフィール〉
楓真知子/イラストレーター。大阪生まれ、東京在住。素直な気持ちで描く事を心がけ表現する。第39回チョイス年度賞大賞。HBファイルコンペvol.32 鈴木久美賞。
リニューアルした「イラストレーションファイルWeb」展覧会情報ページでは、登録イラストレーターの展覧会のお知らせを掲載しています。ぜひご覧ください。
7月18日(木)発売の『イラストレーション』No.243の特集「部屋と建物を描く」では、井田千秋さん、塩谷歩波さん、埜々原さん、IC4DESIGNさん、Peccoさんを取材しています。
イラストレーター790人の仕事ファイル『イラストレーションファイル2024』は現在発売中です。上巻には「あ~さ行」の418人、下巻には「た~わ行」の372人を収録しています。