編集部ピックアップ！　今週末に行きたい展覧会 【2023〜2024 年末年始 特別版】

イラストレーション編集部が週末に行きたい展覧会をピックアップ。東京・富山・京都で開催中の気になる展覧会をご紹介します！　年末年始のおでかけの参考にしてみてください。

＊新型コロナウイルス感染症の対策として会場毎に注意事項が設けられています。事前に情報をお確かめの上、無理のない範囲でお出かけください。

館蔵品展　展覧会のちょっといい話　絵本と近代美術のあれこれ

絵本のまち、板橋にある板橋区立美術館。これまで開催されてきたさまざまな展覧会の準備過程・開催中・開催後には、多くの交流があり、展覧会では紹介しきれないほどいろいろな情報や資料が集まるのだそう。

本展では、近現代美術と絵本の分野から、選りすぐりの作品や資料を、ゆかりの人物のエピソードとともに紹介。板橋に暮らした画家の作品や、触って楽しむ絵本、板橋区立美術館に縁深い世界のクリエイターによる作品などがたっぷりと展示されています。展覧会では紹介されなかった「ちょっといい話」をぜひお楽しみください。

玉川桜 個展「murmuring 」

神田にある手と花では、絵描き・イラストレーターの玉川桜さんの個展が開催中です。

かすかな音やざわめきなどを意味する「murmuring」という言葉をテーマに、新作の絵画が多数展示されます。生き物達が思い思いに過ごす世界。絵に登場するたくさんのモチーフやキャラクターの表情には、つい物語を連想してしまう楽しさや不思議さ、かわいさがあります。ぜひその魅力的な世界に浸ってみてください。

nakaban 個展「Lamps」

西荻窪のURESICAでは、画家・nakabanさんの個展がスタート。

旅の記憶を主題とし、絵の中を旅するように風景を描き続けているnakabanさん。あちこちへ行った記憶を回想すると、まず思い浮かぶ映像は、ランプのあかりだそうです。本展では「あかり」を題材とした新作絵画が展示販売されるほか、絵本『ダーラナのひ』（偕成社）原画も展示されます。凍える寒さを温める「あかり」をぜひご覧ください。

ASABA MARIE solo Exhibition「CANVAS in TOYAMA」

富山市にあるコーヒー屋hazeru coffeeでは、動植物や子どものイラストを中心に繊細な描写と大胆な構図の作品を描く、イラストレーター・グラフィックデザイナーのアサバマリエさんの個展が開催中です。

アサバさんの地元である富山の代表的な動物を描いた作品のほか、星座をモチーフとした作品など新作を含めたキャンバス作品を展示。コーヒーショップならではの限定コラボ商品やグッズも販売されます。コラボコーヒーバッグはオンラインストアでも購入可能です。コーヒーのいい匂いが漂う店内で、素敵なひとときをお過ごしください。

杉野ギーノス 個展 「WONDER WOODS」

京都・藤井大丸の7galleryでは、オイルパステルを用いて絵を描くアーティスト・杉野ギーノスさんの個展が開催中です。

育てている植物たちを眺めていた時、そのランダムかつ幾何学的な造形、個体にも集合体にも見えるユニークなデザインを元に絵を描きたくなったことがきっかけとなり、本展では「植物と細胞」をテーマにしたシリーズを中心に展示。作品数は大小合わせて40点以上と見応え抜群です。１点１点時間をかけて描いたというクレヨン画の、画面越しでは伝わりづらい独特の質感や色彩などぜひ会場にてご堪能ください。

牧野千穂 個展「ちいさなこえはうたう」

京都三条のギャラリーショップnowakiでは、絵本、装画、挿絵などで活躍する絵描き・牧野千穂さんの個展が今週末からスタートします。

会場に並ぶのは、描き下ろしの小さな絵。また少人数の完全事前予約制なので、ゆっくりと作品を鑑賞出来ます。パステルで描かれた柔らかく深みのある作品は、心の奥もまでをも温めてくれそうです。

「イラストレーションファイルWeb 展覧会情報」のページには展覧会やイベントの情報を多数掲載中。ぜひご覧ください！

10月18日発売の『イラストレーション』No.240では、約50ページにわたり、長場雄さんを特集しています。

９月29日発売の『ファッションイラストレーション・ファイル2023』では、212名がいまを捉え描き出した、さまざまなファッションイラストレーションを掲載しています。