フィリップ・ワイズベッカーさんの作品展「in sight」がGALLERY CLASKAで開催中

『illustration』No.219で特集したフィリップ・ワイズベッカーさんの作品展「in sight」が東京・GALLERY CLASKAで開催中。会期は10月3日(土)まで。

日常に存在する何気ないモチーフに美を見出し表情豊かに描くアーティスト、フィリップ・ワイズベッカーさん。CLASKAでは3年ぶりとなる今回の展示では、新作を中心にさまざまな作風を見ることが出来る。

見所の1つは、2020年東京オリンピックの公式ポスターにも採用された、作品の原画やその習作。オリンピックスタジアムを鳥瞰で捉え、シンプルな線で描いた大きな作品だ。

そのほか、DMのイメージにも使われているバックパックのシリーズや、プラスティックのカゴや虫叩きなど身近な日用品を描いた作品、また金具などをモチーフにした立体作品なども展示されている。

また今回の展示物の中には、かつてバルセロナにあった古い繊維工場を物語的に描いた1冊のアルバム状の作品「HILATURAS VINAS」がある。⼯場の外観はもちろん、⼯場内の紡績機械、反物らしきものが整然と並んでいる⾵景などを魅⼒的なタッチで描いた本作。会場ではすべてのページを見ることが出来ないため作品集として書籍化され、展覧会場ほか、クラスカのオンラインショップでも購入することが出来る。

作品集『HILATURAS VINAS』

作品集『HILATURAS VINAS』

 

<プロフィール>

フィリップ・ワイズベッカー/1943年セネガルで⽣まれフランスに育つ。1966年フランス国⽴⾼等装飾美術学校卒業。68年にニューヨークに移住し、広告や雑誌『The New Yorker』などでイラストレーションを多数⼿がけた後、2006年に帰国。その後パリ、バルセロナなどを拠点にアートワークを中⼼とする活動を展開。欧⽶や⽇本で発表を続けている。

 


フィリップ・ワイズベッカー作品展「PHILIPPE WEISBECKER / in sight」

会期: 2021年9月4日(土)~10月3日(日)

休館: 月・火曜日

時間: 13:00~18:00

会場:GALLERY CLASKA 

住所: 東京都品川区上⼤崎4-5-26 マンション雅叙苑2号館101

入場料:無料

公式Webサイト:https://www.claska.com/gallery/philippe-weisbecker-in-sight

*本展覧会は新型コロナウイルス感染症拡⼤防⽌を考慮し、⼊場⼈数に制限を設けての開催となります。

⼟・⽇・祝⽇はご予約の⽅を優先に40分の⼊れ替え制とさせて頂きます。

ご予約⽅法などの詳細は、公式Webサイトをご確認ください。

 


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『illustration』No.219ではフィリップ・ワイズベッカーさんを40ページにわたって特集。日本国内におけるクライアントワークを中心に、それぞれの仕事に関わった方からのコメントと合わせてご紹介します。


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