ちょっぴり怖くて愛らしい 石黒亜矢子展「ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ」が世田谷文学館で開催!

新作≪地獄十王図≫2022年(部分)

化け猫や妖怪、想像上の生き物をユーモアたっぷりに描き、絵本やアパレルコラボなど多岐にわたる活動で人気を博している絵描き・石黒亜矢子さん。そんな石黒さん初の大規模個展が、世田谷文学館で間もなく幕を開ける。

会期は2023年4月29日(土・祝)~9月3日(日)。

《鉱》2021年

石黒亜矢子さんは、化け猫や妖怪、想像上の生き物を日本画を思わせる作風で表現する絵描き。おどろおどろしさと愛らしさの同居する妖怪画から、かわいらしくデフォルメされた猫又たちまで、いくつもの画風を自在に操り、幅広い層から支持を集めている。

同展では、画業の最初期の妖怪画をはじめ、『いもうとかいぎ』(ビリケン出版)、『えとえとがっせん』(WAVE出版)、『ねこまたごよみ』(ポプラ社)などの絵本原画を中心に、描き下ろしの新作約20点を含む500点あまりが展示される。描き下ろしには、同展のタイトルにも起用されている絵本『ばけねこぞろぞろ』(あかね書房)に登場した「てん」と「とん」をモチーフにしたものも。

石黒さんのこれまでの作品を振り返ることの出来る、かねてからのファンにもうれしい構成となっている。また、石黒さんの友人でもあるぬいぐるみ作家・今井昌代さんとの特別展示や、雅太郎玩具店とのコラボ作品にも注目したい。

新作《化け猫天邪鬼成敗絵図》てんまる 2023年
新作《化け猫天邪鬼成敗絵図》とんいち 2023年

さらに、5月に発売の2冊目となる画集『石黒亜矢子作品集 其の弐』(玄光社)も先行販売。展覧会のメインビジュアルである「地獄十王図」は、この作品集の表紙にも使用されている。展覧会・作品集共に、グラフィックデザインは大島依提亜さんが担当した。

また、夏休み期間中には、「どっせい!ねこまたずもう~夏場所~」と銘打ち、文学館の1階に絵本『どっせい!ねこまたずもう』(ポプラ社)をモチーフにしたメディアアート作品が出現する。夏休みの親子のお出かけに、ぜひともおすすめしたい。

《どっせい!ねこまたずもう》2018年

大きな原画を間近で見ることの出来る貴重な機会。妖怪たちの細かい表情や目を見張る繊細な筆跡まで、しっかりと目に焼き付けたい。

春と夏のあわい、昼と夜が曖昧になる季節に幕を開ける同展。石黒さんの描く魑魅魍魎たちに誘われ、ちょっと不気味でなんだかかわいい、賑やかでユーモア溢れる“あやかしの世界”へ足を踏み入れてみてはいかがだろうか。

 

〈プロフィール〉石黒亜矢子(いしぐろ・あやこ)/1973年、千葉県生まれ。絵本作家・絵描き。 化け猫や妖怪などを主題に国内外で個展を開催。絵本作品に『ばけねこぞろぞろ』(あかね書房)、『いもうとかいぎ』(ビリケン出版)、『えとえとがっせん』(WAVE出版)他。2016年、玄光社より画集『石黒亜矢子作品集』出版。『豆腐小僧双六道中ふりだし』京極夏彦/著(講談社)、『現代版 絵本御伽草子付喪神』町田康/著(講談社)などの挿絵・装画も手がける。そのほか企業とのコラボレーション作品を発表するなど活動は多岐に渡る。愛猫家としても知られ、猫を溺愛しつつ爬虫類にも夢中。

 


石黒亜矢子展「ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ」

 

会期:2023年4月29日(土・祝)〜2023年9月3日(日)

会場:世田谷文学館 2階展示室

住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10

時間:10:00〜18:00(入場、ミュージアムショップの営業は17:30まで)

休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は開館し、翌平日休館)

観覧料:一般 1,000(800)円/65歳以上・大学・高校生 600(480)円/小・中学生 300(240)円/障害者手帳をお持ちの方500(400)円(ただし大学生以下は無料)

*( )内は、20名以上の団体と「せたがやアーツカード」の割引料金

*5月10日(水)は「国際博物館の日・5/18」を記念し入場無料、5月12日(金)は65歳以上入場無料

 

【チケット情報】

オンラインチケット(日時指定券)および当日券を販売。詳細はオンラインチケットサイトをご覧ください。

*未就学児は予約不要。電話での予約受付不可。

 

シーズン展示「どっせい!ねこまたずもう~夏場所~」

会場:世田谷文学館 1階文学サロン

会期:2023年7月22日(土)~8月31日(木)※予定

料金:無料(予約不要)

 

世田谷文学館

公式サイト

Twitter:@SETABUN

 


 

『illustration』No.238 では、石黒亜矢子さんを50ページにわたって特集。

 

『石黒亜矢子作品集』は、石黒亜矢子さん初の画集。ブックデザインは大島依提亜さんが担当した。

 


関連記事