アートセンターBUGが9月20日(水)にグランドオープン! 記念すべき1回目の展覧会 雨宮庸介個展「雨宮宮雨と以」が開催

株式会社リクルートホールディングスが運営する、「ガーディアン・ガーデン」が8月26日に、「クリエイションギャラリーG8」が2023年9月2日に活動を終了した。

銀座にあった拠点を、同社の本拠地である東京駅八重洲南口直結の「グラントウキョウサウスタワー」1階に移し、新しいアートセンターBUGが9月20日(水)にグランドオープン。 同日から記念すべき1回目の展覧会として、雨宮庸介さんの個展「雨宮宮雨と以」(あめみやきゅうとい)がスタートする。

 

雨宮さんは、2000年に「1_WALL」の前身である「ひとつぼ展」のグランプリを受賞し、2011年には現公益財団法人江副記念リクルート財団の奨学金を受給してオランダ留学を実現、キャリアを築く中で同社がバックアップしてきたアーティストだ。ドイツ・ベルリンで活動後、現在は日本に拠点を移し活動を続けている。

絵画や彫刻、映像、パフォーマンスを取り入れた領域横断した制作方法によって「世界」というものの条件や普遍性に揺さぶりをかけてきた雨宮さん。本展では、過去作である映像作品の上映のほか、雨宮さん自らが会期中の大半を会場で過ごし、本展の為に始めた新作「原稿彫刻シリーズ」からなるインスタレーションや、話すことや鑑賞者とのコミュニケーションを中心としたレクチャーパフォーマンスを行い、これまでの活動の蓄積を新たに発展させ、まっさらの空間に化学反応を起こすような出来事を創出する

最終作や絶筆の事を、白鳥が死に際に鳴く事になぞって、「スワンソング」と言うが、雨宮さんの試みは常にこのスワンソングのためであり、本展も例外ではない。最終作というとどこか後ろ暗いものを感じるが、これは一個人の生よりもはるかに長いスパンで生きることとなる「作品」をどのように残してゆくのかという雨宮さんが挑戦するポジティブな課題だ。

木曜日(10月5日、19日、26日)はラッキーデーとして、雨宮さんではない人たちが雨宮さんの紡いできたレクチャーパフォーマンスを引き継ぐ。雨宮さんが挑戦するその試行錯誤と、日々変化していく展覧会に注目したい。

 

〈プロフィール〉

雨宮庸介/1975年茨城県生まれ。山梨県在住。第15回グラフィックアート『ひとつぼ展』グランプリ。現公益財団法人江副記念リクルート財団の奨学生として2011年に渡欧し、2013年Sandberg Institute(アムステルダム、オランダ)修了。2014年度文化庁新進芸術家海外研修員(アムステルダム、オランダ)。以降、ベルリンに拠点を構え、2022年に帰国。現在、日本を拠点に活動。 

主な個展に『H&T. A,S&H. B&W. (Heel&ToeApple,Stone&HumanBlack&White.)』SNOW Contemporary、東京(2021)、主なグループ展に『土とともに 美術にみる〈農〉の世界―ミレー、ゴッホ、浅井忠から現代のアーティストまで―』茨城県立近代美術館(2023)、『Reborn-Art Festival 2021-22』日和山公園 旧レストランかしま、石巻(2021)、『りんご宇宙―Apple Cycle/Cosmic Seed』弘前れんが倉庫美術館、青森(2021)など。 

 


【雨宮庸介個展「雨宮宮雨と以」(あめみやきゅうとい)】

会場:BUG

〒100-6601 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1階

会期:2023年9月20日(水)~2023年10月30日(月)

休館日:火曜日

会館時間:11:00〜19:00

入場料:無料

公式サイト:https://bug.art/exhibition/amemiya-2023


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