第221回ザ・チョイス 前田晃伸さんの審査レポート

アートディレクターの前田晃伸さんによる審査が、2021年11月10日に行われました。応募者は約230名、応募点数はおよそ800点です。その審査の様子と結果をレポートします。

審査員の前田晃伸さん。

アートディレクターとして、これまでさまざまな雑誌作りに携わってきた前田さん。中でも、過去にアートディレクションを担当していた雑誌『POPEYE』では、数多くのイラストレーターを起用してきました。今回の審査では、全国から届いた力作の中から、どのような作品がチョイスされるのでしょうか。

早速スタートした1次審査では、全作品に目をとおし「残すもの」「残さないもの」を判断していきます。目の前に並んだ作品に、「なるほど」「もう少し大きく描いたらいいのにな」など、思わず感想が口に出る場面も。序盤では判断に少し迷いも見られましたが、ジャッジのスピードは徐々にテンポアップ。あまり数を絞ることなく、ほとんどの候補者が次の選考に進みました。

1次審査の勢いそのままに、2次審査もスタート。1度全作品に目をとおしたこともあり、この段階では即断即決です。20分程度ですべてを見終わり、残る候補者はおよそ50名。この時点で、気になる作品にはおおよその目星が付いているとのことでした。

30分ほど休憩を挟んで、いよいよ審査も最終段階です。まずは、作品の山の中から確実に賞に入るであろう候補者を自らセレクト。その後、それ以外の作品に改めて目をとおし、候補者を丁寧に厳選します。

作品の山の中から、自ら気になる作品をピックアップする前田さん。

残り40名ほどになったところで、机の上に全作品を並べて「入選」「準入選」「最終選考」を決定していきます。ここまであまり悩むそぶりを見せなかった前田さんですが、最も時間をかけたのがこの場面でした。作品を1枚ずつ見返したり、入れ替えたりしながら、熟考の末に入選10名、準入選6名を選び抜きました。

最終決定の場面では、作品裏面のプロフィール情報も確認していた。

前田晃伸さんの詳しい審査評、そして気になる今回の入選作品は、2022年1月18日発売の『illustration』No.233に掲載致します。 審査結果は、以下のとおりです。

 

〈入選〉

●井上沙紀(埼玉県)●アキューン、新井夏希、VVIN、内ヶ﨑美奈、OTO KAZUMI TANIMOTO、ゴピール、三田圭介、ユキオ“K”ソリッド(東京都)●八木宇気(神奈川県)

〈準入選〉

●おきおよぐあじ(埼玉県)●大庫真理、てぃー、六角堂DADA(東京都)●平野晶(神奈川県)●Swtiih green(愛知県)

〈最終選考まで残った方々〉

長谷川海(埼玉県)OCO、井上純二、副島智也、藤本巧、yasuo-range、山瀬尚子(東京都)金本久美子(富山県)三宅崇之(愛知県)守田とんぼ(熊本県)吉田のばら(宮崎県)