第220回ザ・チョイス  北澤平祐さんの審査レポート

イラストレーターの北澤平祐さんによる審査が、2021年8月18日に行われました。応募者は約260名、応募点数はおよそ1,000点です。その審査の様子と結果をレポートします。

広告やエディトリアルの領域で数多くの仕事を手がけ、近年では「フランセ」や「キャラメルゴーストハウス」のビジュアルなど活躍の場をさらに広げる北澤さん。窓の外からは蝉の声がしきりに聞こえる夏の盛りに、北澤さん初めてのザ・チョイス審査が行われました。

通常の流れであれば、審査開始後はすぐに1次審査となるのですが、北澤さんは最初に「まずは全部の作品を見てもいいでしょうか」と一言。1時間以上かけて、目の前に並ぶすべての応募作品をじっくりと確認していきます。途中くすっと微笑んだり、感心する様子を見せたりしながら、1,000点におよぶ作品に丁寧に目を通していきました。

続いて始まった1次審査では、先ほど全作品を一巡したためしっかりと審査基準が作れたのか、「残すもの」と「そうでないもの」を素早くジャッジをしていきます。30分ほどですべてを見終わり、候補を5分の1程度に絞りました。

残る候補者は約50名。まだ最終選考対象としては人数が多いので、ここからさらにもう一巡して作品を厳選していきます。この2次選考でも、あまり悩む様子は見せずスピーディーな判断が続き、残った31名がそのまま最終選考の対象になりました。

最後は、残った作品をすべて机の上に並べて入選10名、準入選6名を決定していきます。応募者の作品を改めて1枚ずつ確認していく北澤さん。ここでは作品裏面の応募者情報なども確かめながら、静かな熟考が続きます。少し考えこむ様子も見られましたが、1時間以上をかけて慎重に入選者、準入選者を選び抜きました。

北澤平祐さんの詳しい審査評、そして気になる今回の入選作品は、2021年10月18日発売の『illustration』No.232に掲載致します。 審査結果は、以下のとおりです。

 

〈入選〉

●大久保つぐみ(埼玉県)●宮尾豊彦(千葉県)●あかいあやこ、勝倉大和、ゴトーヒナコ、平野茜(東京都)●たざきたかなり(神奈川県)●品田朋香(新潟県)●宮城高子(山梨県)●久保田寛子(山口県)

 

〈準入選〉

●高橋ひでみ(埼玉県)●楓真知子、キセサクラ、鈴木絹彩、Hi there、ユキオ“K”ソリッド(東京都)

 

〈最終選考まで残った方々〉

石橋瞭、白石由衣(埼玉県)磯拓史、イラストレーターふゆこ、ココノエハルカ、佐藤野々子、しまはらゆうき、前川侑子、牧角春那、マナベレオ(東京都)iina、森戸えり子(神奈川県)南景太(岐阜県)はまぎしかなえ(京都府)よのなつこ(岡山県)