コロナ禍の3年間を描いたシリーズが完結 個展『今日マチ子「わたしの#stayhome日記」2022-2023展』が町田文学館ことばらんどで開催

漫画家・今日マチ子さんがコロナ禍に揺れる人々や街の様子を絵日記のように描いた「わたしの#stayhome日記」シリーズ。そのシリーズ完結に合わせ、町田文学館ことばらんどにて『今日マチ子「わたしの#stayhome日記」2020-2023展』が開催される。

会期は4月22日(土)から6月25日(日)まで。

「わたしの#stayhome日記」は今日さんがSNSで綴ってきた、コロナ禍に揺れる街や人々の様子を絵日記のように描いたシリーズ。

2021年には『Distance わたしの#stayhome日記』、2022年には『Essential わたしの#stayhome日記2021-2022』を、1年ごとの記録として刊行した。そして3年目となる本年、シリーズ最終巻となる『From Tokyo わたしの#stayhome日記2022-2023』が5月に発売される。本作の解説は角田光代さんが担当する。

発売に合わせ、町田文学館ことばらんどにて、今日さんにとって初めての大規模展覧会『今日マチ子「わたしの#stayhome日記」2020-2023展』が開催される。

同展のテーマは〈日常の記録〉。「#stayhome日記」シリーズのほかにも、デビュー作『センネン画報』(太田出版)、『百人一首ノート』(KADOKAWA)の原画や、創作のためのノートも展示される。

『センネン画報 +10 years』 (太田出版)と表紙原稿

 

「センネン画報」原画と着彩に使用したコピック

 

「いちご戦争」のアイデアと原画の描かれたモレスキンノート

 

会期中には、シリーズ2作目『Essential』の解説を務めた辻村深月さんとの対談をはじめ、ゲストを招いてのイベントも複数開催予定(いずれも抽選予約制)。

淡く透きとおるような色使いと細やかな筆致で描かれたたくさんの〈日常〉を垣間見に、ぜひ足を運びたい。

Artist Statement

コロナが人々の日常から消えていくところまで描く、と決めたこのプロジェクトは今作『From Tokyo』で完結としたいと思っています。コロナが完全になくなってはいませんが、日常が戻ってきたという意味で作品の目的が果たされたと感じています。

また、今まで色んな展示会に参加してきましたが、町田文学館ことばらんどでの展覧会は、今までで一番大規模なものになります。「#stayhome日記シリーズ」だけではなく、私の他の作品も展示いただけるとのことです。入館無料なので、是非ふらっと立ち寄っていいただけると嬉しいです

 

今日マチ子(きょう・まちこ)/漫画家。1P漫画ブログ「今日マチ子のセンネン画報」の書籍化が話題に。4度文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出。戦争を描いた『cocoon』は「マームとジプシー」によって舞台化。2014年に手塚治虫文化賞新生賞、2015年に日本漫画家協会賞大賞カーツーン部門を受賞。『みつあみの神様』は短編アニメ化され海外で23部門賞受賞。コロナ禍の日常を絵日記のように描いた『Distance わたしの#stayhome日記』は2022年1月に『報道ステーション』にて特集で紹介。近著に『夜の大人、朝の子ども』『Essential わたしの#stayhome日記 2021-2022』。#stayhome日記シリーズ最終巻『From Tokyo わたしの#stayhome日記2022-2023』は2023年5月発売。

 


【イベント情報】

オープニング記念対談「エッセンシャルなものってなに?」《受付終了》

日時:4月29日(土)14:00〜15:30

出演:辻村深月(作家)、今日マチ子(漫画家)

 

記念座談会「How to Create Kyo Machikoー今日マチ子のつくりかた」

日時:5月20日(土) 14:00〜15:30

出演:今日マチ子(漫画家)、川名潤(デザイナー)、野口理恵(編集者)

会場:町田文学館2階大会議室

定員:80名

抽選申込はこちら(イベントコード:230420A)

※申込期間は4月20日(木)から4月30日(日)まで

 

アーティストトーク「#stayhome日記」を中心とした作家自身の作品解説

日時:6月10日(土) 18:00〜19:30

出演:今日マチ子(漫画家)

会場:町田文学館展示室

定員:30名

抽選申込はこちら(イベントコード:230501A)

※申込期間は5月1日(月)から5月10日(水)まで

 


『今日マチ子「わたしの#stayhome日記」2020-2023展』

会期:2023年4月22日(土)〜6月25日(日)

時間:10:00〜17:00

休館日:毎週月曜日、5月11日(木)、6月8日(木)

会場:〒194-0013 東京都町田市原町田4-16-17 町田文学館

観覧料:無料

公式サイト


関連記事