板橋区立美術館で「三浦太郎展 絵本とタブロー」が開催中 1月9日(月)まで 

絵本作家・三浦太郎さんの個展が、東京・板橋区立美術館で1月9日(月・祝)まで開催されている。

2004年にヨーロッパで絵本作家としてデビューし、その後、日本国内でも『くっついた』(こぐま社、2005年)や『ちいさなおうさま』(偕成社、2010年)など話題の絵本を次々に出版してきた三浦さん。優れたデザイン感覚やアイデアあふれる展開で読者を魅了する絵本は、多くの国で翻訳出版されている。

三浦太郎『くっついた』(こぐま社、2005年)

 

三浦太郎『ちいさなおうさま』(偕成社、2010年)

三浦さんが絵本作りを始めたのは、板橋区立美術館で「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を観覧したことがきっかけ。同館は、三浦さん2001年のボローニャ展初入選から20年以上にわたり、その活動と変遷に伴走してきた。

2014年からは、ステンシルを使って描くタブロー(絵画作品)のシリーズを発表し始め、同年イタリアのボローニャ近代美術館で個展「WORKMEN」も開催された。
本展では、絵本原画、新作のタブローを展示するほか、近年取り組んでいる風景スケッチも初公開し、三浦さんの制作の全貌に迫る。

館内には、絵本を手に取って読めるコーナーや、楽しい仕かけも。三浦さんの豊かな表現と楽しい世界に、子どもから大人までつい夢中になってしまうはずだ。

三浦太郎「風景」(長野県伊那市、2019年)

 

〈プロフィール〉

みうらたろう/1968年、愛知県西尾市生まれ。大阪芸術大学美術学科で版画を専攻し、シルクスクリーンを学ぶ。10年ほどイラストレーターとして活動した後、2001年「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に初入選し、2003年以降も連続入選を果たす。入選をきっかけに2004年にスイスで絵本作家としてデビュー、同年にイタリアでも絵本を出版。日本で初めて出版した絵本『くっついた』(こぐま社、2005年)は100万部を超える大ヒットとなる。2022年までに国内外で47冊の絵本を出版し、世界中で多数の翻訳版が刊行されている。近年はステンシルを使って描くタブロー(絵画作品)の制作にも力を入れており、2014年の「ワークマンステンシル」シリーズや、2016年から始まった「こどもアイデンティティー」シリーズを国内外で発表している。また2014年にボローニャで初めて子ども向けのワークショップを行い、その後も日本、台湾、スペイン、ポーランドなど世界各地で実施している。

 


三浦太郎展 絵本とタブロー

会場:板橋区立美術館

会期:2022年11月19日(土)〜2023年1月9日(月・祝)

休館日:月曜日 *ただし1月9日(月)は祝日のため開館、12月29日(木)~1月3日(火)

住所:〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27

時間:9:30~17:00 *入館は16:30まで

料金:一般600円 / 高校・大学生400円 / 小・中学⽣200円

*土曜日は小中高校生は無料で観覧できます

*65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)

ウェブサイト:https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001526/4001538.html


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