企画展示「柚木沙弥郎 life・LIFE」11月20日（土）よりPLAY! MUSEUMで開催

企画展示「柚木沙弥郎 life・LIFE」が東京・立川のPLAY! MUSEUMで開催される。本展では、染色家でアーティストの柚木沙弥郎さんの70年を超える創作活動の中から、「life・LIFE」すなわち「くらし」と「人生」をテーマに作品を紹介する。会期は2021年11月20日（土）から2022年1月30日（土）まで。

柚木さんは型染めで布に模様を大胆に染めた染色作品をはじめ、版画や絵画、立体、絵本などを手がけ、その創作活動は今日も続く。また近年ではIDÉEや京都のACE HOTELとのコラボレーションなど、世代を超えて注目を集めている。

展示の見どころの１つは、人や動物たちの生きる歓びが描かれた「絵のみち」。『つきよのおんがくかい』『そしたらそしたら』（いずれも福音館書店）など、1990年代から手がける愉快な絵本作品の原画約80点のほか、制作に使われた型紙、スケッチブックやスクラップブックも展示される。

さらに、紙粘土と布で作られたユーモラスな約20点の人形たちや、約50点の色とりどりの大きな布が織りなすダイナミックな展示空間にも注目だ。1950〜1970年代ごろに多数制作された注染という技法の染色作品や、抽象画のような大胆な模様が印象的な近年の作品まで、幅広い年代の染色作品が並ぶ。

日々のくらしを豊かに彩ること。そしてコロナに見舞われた今日、人生をいかに大切に生きるか。柚木さんの作品から「くらし」と「人生」を全身で感じてみては。

〈プロフィール〉柚木沙弥郎／染色家・アーティスト。1922年、東京都生まれ。 1942年、東京帝国大学文学部美学・美術史科に入学。1946年、岡山県の大原美術館に勤め、柳宗悦の「民藝」に出会い、芹沢銈介に師事し染色家に。 1972年に女子美術大学の教授、1987年からは学長を務めた。染色のほか、版画、人形、絵本などさまざまな作品を制作・発表。国内の公立美術館のほか、フランス国立ギメ東洋美術館でも展覧会を開催。