吉田誠治さん初の描きおろし絵本『きつねのなくしもの』が好評発売中

2024年9月発売の『イラストレーション』No.243にも登場したイラストレーターの吉田誠治さんが手がけた絵本『きつねのなくしもの 吉田誠治の妖怪絵本』が8月28日から発売されている。

『ものがたりの家-吉田誠治 美術設定集-』(パイ・インターナショナル)、『吉田誠治作品集&パース徹底テクニック』(玄光社)、『TIPS! 絵が描きたくなるヒント集』(MdN)など、これまでさまざまな著書を刊行してきた吉田さんだが、絵本を手がけるのははじめて。

同書は、夏休みを過ごす少年ケンジが近所の神社でこぎつねと出会うところから物語が始まる。こぎつねと共になくしものを探すケンジは、一緒に「曲り家」や「河童の川」、「デンデラ野」などを巡ることに。こぎつねの「なくしもの」は無事に見つかるのだろうか…?

吉田さんが物語の舞台となる岩手県・遠野を実際に訪れて取材した内容をもとに生まれた同書。細部までこだわったという立体間取りイラストは見ごたえたっぷり。さらに、あちこちに潜む妖怪や遠野ならではのアイテムなどを探してみるのも楽しみ方のひとつ。

 

絵本としてはもちろん、画集としても楽しめる同書をぜひ手に取ってご覧いただきたい。

 


 

きつねのなくしもの 吉田誠治の妖怪絵本

作・画:吉田誠治
編集:百武佐保子
装丁&デザイン:大岡喜直、相京厚史(next door design)
価格:1,800円+税

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